ほんとうの健康を自分自身の手でつかむための養生の基本 「呼吸」その3

呼吸についていろいろと考えてみるとき、知っておいた方がいいことがいくつかあります。
今回はそんなことについて書いてみます。
 
生きている時代の影響と、カラダの重心についてのお話です。
 
 

6)ヨーイ、ドン!

 まずは、生きている時代のこと。
人間のカラダはどんな時代に生きているかによってその影響を大きく受けると考えられます。
 
では現代はどんな時代なのかというと、スピードとか効率を求められる社会といえそうです。
そんなとき、呼吸はどうなるんでしょう?
 
 
いまの世の中の状態って、例えるなら緊張してスタートに備えているような状態かもしれません。
つまり「ヨーイ、ドン」のヨーイの状態。
スタートする前って、息を吸っていったん止めますよね。
 
カラダは息を吸うと緊張し、吐くと弛緩(リラックス)します。
つまり息を吸って止めている状態は、緊張状態(ある意味で過緊張といってもいい)なんですね。
現代人の多く(もちろん個人差も大きいですが)は、このように緊張状態にある時間が長いといってもいいでしょう。
 
緊張している時間が長くなると、リラックスできなくなります。
力の抜き方がわからなくなるんですね。
実際、筋肉などはリラックスさせることより緊張させる(力を入れる)方が簡単です。
 
そんな緊張状態にあるひとの呼吸を観察してみると、とても呼吸が浅くなっていることがわかります。
ほとんど息を止めているのに近いようなひともいるくらいです。
 
 

7)カラダの重心の位置

それから、呼吸とはいったん離れますが、カラダの重心についても考えてみましょう。
ある研究によると、現代人の重心の位置はドンドン後ろに移動しているといいます。
 
試しに真っ直ぐ立ってみてください。
できれば裸足の方がわかりやすいです。
このとき、足の裏のどのあたりに重心があるか、わかりますか?
じつは、かなり踵に近い方に重心があるひとが多いんです。
 
こんな状態で前向きに運動(歩行なども含めてほとんどがこの種の運動)すると、上半身が前かがみになります。
すると肩が前に出て胸は閉じて (胸が張れない状態のこと)しまいます。
 
 
胸の真ん中(両方の乳首の間のあたりで胸骨の真上)に膻中(ダンチュウ)というとても大切なツボがあるんですけれど、
こういう姿勢になると、このツボのところが硬くなります。
 
このツボはメンタルにもとても深く関係しているので、ここが硬くなると”鬱”などのようにメンタルのバランスが悪くなったりします。
そんな状態のひとは、このツボを押すととても痛いはずです。
 
それから、これもやってみるとわかると思いますが、こういった状態では胸が詰まった感じになって、大きく息が吸えません。
つまり呼吸が浅くなる(呼吸は深ければいいわけではないのですけど)わけ。
だから何となく息が苦しくなります。
 
ですけれど、スピードや効率を求められるこんな時代の流れに押し流されて無理して頑張って生きていると、息苦しさを実感して一息つくヒマなどありません。
そこでカラダは無意識に呼吸を整える目的で、ため息をつくようになるんです。
 
このため息をつくような状態を、東洋医学的には”気滞”といいます。
気の流れが悪いということですね。
 
なんだか知らず知らずにため息をついているあなた。
呼吸、見直しましょう!
 
続きはまた次回。
 
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