ほんとうの健康を自分自身の手でつかむための養生の基本 「呼吸」その4

いままで呼吸についていろいろと書いてきましたが、ここで最新の理論を紹介してみようと思います。
ちょっと、東洋医学とか古典とかから離れるかもしれません。
 
呼吸について書こうと思ってから、いろいろと準備をしました。
古典に呼吸についてどう書かれているかを調べたり、古今さまざまの呼吸法についての本を読んでみたり、そうしたなかで新しい呼吸法についての本も何冊か読みました。
ここで紹介する最新理論の内容は、その中でも特に『人生が変わる最高の呼吸法』の内容が中心となっています。
 
まず、帯に書かれている言葉がショッキングでした。
深呼吸は体に悪い!
 
えっ、なんだって?
深呼吸が悪いだと?
そんなことありえないだろぉ!
だって深呼吸したら気持ちいいし、小さいころから体操の最後には必ず深呼吸してたし…。
まずはこんなふうに、まんまと本を購入させられました(笑)
 
ということで、その内容を少しまとめてみました。
 

8)”最高の呼吸法”の前提となる考え方

まず大前提となるのは、健康とフィットネスを妨げるいちばん大きな要因が「慢性的な呼吸過多」だということです。
カラダに酸素をいっぱい取り込むことはイイことのように感じますが、じつは呼吸で大切なのは二酸化炭素なのです。
不規則な呼吸や速い呼吸、一回の換気量が多い呼吸はよくない呼吸ということになります。
 
血液の中のヘモグロビンは、肺で酸素をくっつけ、カラダのいろいろな組織に運んで酸素を離すことで、カラダに酸素を行きわたらせているわけです。
基本的にふつうの健康なひとは、酸素は十分に足りているんですって。
 
 
ここでボーア効果というちょっと小難しい理論が出てきます。
わかりやすく説明すると、カラダの組織で二酸化炭素が増加すると、phが酸性に傾きます。
そうするとヘモグロビンは酸素を手放します。
逆に肺は二酸化炭素が吐き出されていて少ないところなので、ヘモグロビンは酸素と結合しやすい環境なんです。
 
つまり、カラダのすみずみまで酸素を行きわたらせるためには、二酸化炭素が重要だということになります。
結果、深呼吸が体にいいというのは間違いということなんです。
 

9)鼻呼吸のメリット

悪いのは深呼吸だけではありません。
深呼吸よりもっとカラダに悪いのは口呼吸です。
 
以前にも書きましたが、東洋医学的にいっても、口は食べ物(つまり地の気)を取り込むところで、鼻は空気(つまり天の気)を取り込むところです。
だから呼吸は鼻でするのが正しいということになります。
座禅のときの呼吸も、基本は鼻から吐いて鼻から吸う、ですね。
 
ここで鼻呼吸のメリットを挙げておきましょう。
 
まず吸い込んだ空気が肺に入る前にいらないもの(空気中の汚れなど)を取り除き、しかも空気を温めた上に湿気を与えてくれるので、カラダにとって良い空気の状態になるということ。
 
それから、鼻呼吸をすると心拍数が下がります
また、一酸化窒素が肺に送られるため、気道と血管が広がります
先ほど説明したボーア効果のお蔭などもあり、酸素が全身に効率的に行きわたります
その結果、動いている筋肉にたくさんの酸素が送られるので、疲労物質の乳酸(最近の理論では疲労物質ではないととされていますが)が減少します。
 
なんと、イイことずくめです。
 

10)最新呼吸理論のまとめ

要点をまとめてみます。
・口呼吸は鼻呼吸にくらべて呼吸過多になりやすい
・呼吸過多になると、ボーア効果によって組織が酸素不足になる
・酸素不足によって代謝が低下し、あらゆる不調の原因となる
・睡眠時・安静時・運動時のすべてにおいて鼻呼吸に変えるべきである
・なるべく音がわからないくらい静かでゆっくりとした呼吸がいい
 
 
 
パフォーマンスを向上したい方は、呼吸を止めるエクササイズを取り入れることを勧めています。
やり方を簡単に書いておきます。
・普通に呼吸し、息を吐いてから呼吸を止めます
・苦しくなったら呼吸を再開して結構です
・このとき、できるだけ大きな呼吸をしないように努力します
・すべてを鼻呼吸で行います
 
もっとくわしく知りたくなった方は、『人生が変わる最高の呼吸法』をお読みください。
最新理論とエクササイズについて書かれている『新しい呼吸の教科書』もおススメです。
 

余談

自分自身が寝ている間に、キチンと鼻呼吸をしているのか、はたまた大口を開けて大音量のいびきをかきながら口呼吸をしているのかは、自分ではよくわかりません。
そこで友人に教えてもらった鼻呼吸テープ(要は口にテープを貼って鼻でしか呼吸できなくするテープで薬局などで売っています)をすぐに購入。
これは『新しい呼吸の教科書』のなかでもススメています。
 
友人いわく、「教えてくれたひとは朝起きたらテープは剥がれていたって言ってました」とのこと。
「そうだよなぁ」と思いつつ、早速その日の夜から口に貼って、期待半分、不安半分で眠りました。
 
すると、なんと予想に反して朝までしっかりテープは口についているではありませんか。
さらにさらに、起きたときに(これは多分に暗示にかかりやすい私の性格のせいかもしれませんが)なんだか凄く気分が爽快なんです!
これは鼻呼吸の成果に違いない、と単純な私はすぐに納得してしまいました(笑)
 
ともあれ、みなさんも”鼻呼吸”、試してみてはいかがでしょうか?
 
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