東洋医学では病気の原因をどう考えるのか?(13)

「東洋医学では病気の原因をどう考えるのか」の13回目になります。
 
本日は二十四節季の「雨水」。
『暦便覧』によると、「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」となります。
空から降ってくるものが雪から雨に替わる頃で、深く積もった雪も融け始めます。
春一番が吹き、九州の南部などではうぐいすの鳴き声が聞こえ始める頃です。
 
 
前回はカラダのなかに生じる病理産物のひとつである”痰湿”、つまり水の停滞が病につながるというお話でした。
カラダにとって大切な水ですが、必要以上にたくさん摂りすぎたり、循らない状態になると体調不良の原因になるんでしたね。
 
今回ご紹介する病理産物は、瘀血といって血の流れが停滞することによって生じます。
 

1)血って?

それではまず、東洋医学的に血のついて復習しましょう。
 
血とは、もちろんあの赤い液体のことで、全身に栄養をとどける役割をになっています。
血は食べ物、つまり水穀からつくられます。
 
関わる臓としては、
 ❶つくるのは脾
 ❷それを全身に送るのが心(これを肺と肝が補助)
 ❸夜眠っている間に貯めておいたり量の調節をしているのが肝
 ❹脈外に漏れないようにしているのが脾
ということになります。
 

2)血が滞る原因は?

次に、血が停滞する原因をみていきましょう。
血が停滞する原因は、多岐にわたりますので、
原因とその理由のようなものを列挙してみます。
 
・熱:熱でネバネバになって流れが悪くなるんですね
・冷え:東洋医学的に冷えは寒邪という邪気が原因でしたが、これの特徴は凝滞性、つまり凝り、滞るわけです
・気虚:気にはモノを推し進める力がありますが、それが弱まるので流れが悪くなるんです
・血虚:血そのものが少ないので、当然流れも滞りがちになります
・打撲・捻挫:血が血脈から漏れるので、流れにも影響します
・気滞:気が流れると血も流れます、これを「気めぐれば血めぐる」といいますが、逆にめぐらない場合は気滞→血瘀となり、同時に存在すると「気滞血瘀」といいます
・水の停滞:血も水液の一種と考えると、水の停滞で血も停滞するわけです
 
 

3)どんな症状がでるの? 

最後に血瘀が生じた場合の症状についてみていきましょう。
 
・同じ場所がずっと痛む固定痛が特徴です
・痛みの種類は刺されるような鋭い痛みで、これを刺痛といいます
・夜間に痛むことが多いです
・腫れたり、塊ができたりします
・舌は紫色や暗紅色になり、瘀斑、瘀点などができる場合もあります
・ぶつけたりした覚えもないのに皮下出血(青たんができる)したりします
・シミや色素沈着が増えます
・肌や皮膚がサメ肌になりますが、これを肌膚甲錯(キフコウサク)といいます
・生理痛がひどくなったり、生理の血に塊が多くなります
 
 
今回は病理産物の2つめ、血の停滞によってできる血瘀について学びました。
血瘀ができないためには、動くこと=軽い運動=歩くことがいちばんです。
少しでも歩く機会を増やしてみましょう!
 
 

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