「七五三」について東洋医学的に思いつくままに考えてみた

 

 「東洋医学的日々雑感」の3回目は、ちょうどいまがシーズンの “七五三”についてです。

 東洋医学にからめて思いつくままに書いてみますので、気軽に読んでいただければ嬉しいです。

 

1.七五三とは?


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 七五三はいまでこそ全国的な年中行事のひとつに位置付けられていますが、実はもともとは関東圏の地方風俗だったそうです。もちろん、7歳、5歳、3歳の子供の成長を祝う行事であることは言わずと知れたことですね。

 なぜ七五三かというと、3歳は男女児とも髪を伸ばす髪置(カミオキ)、5歳は男児が初めて袴をつける袴着(ハカマギ)、7歳は女児が幼児用の紐付きの着物に代わって大人の着物と丸帯の装いをする帯解(オビトキ)という儀式の名残りのようです。

 昔は乳幼児の死亡率が高かったので「七つまでは神の内」と言われるように、それまでの子供の成長は神さまに任せるしかなかったので、ある程度の歳まで成長してくれたことを祝うという意味合いが強いというのは当然のことですね。

 

 由来としては、徳川五代将軍綱吉の長男である徳松の健康を祈って天和元年(1681年)に始まったというのが有力のようです。

 その日が旧暦の11月15日(新暦だと12月24日)だったので、いまでも11月15日が正式な日です。その後、徐々に全国に広まって、いまでは神社庁の年中行事になっています。

 

 

 2.鬼と関係がある?


 

 なぜこの日になったのかというと、二十八宿の鬼宿といって鬼が出歩かない日なので何をするにも(婚姻以%e5%8d%81%e4%ba%8c%e6%94%af%e6%96%b9%e4%bd%8d%e5%9b%b3外)吉だというのが理由のようです。

 ここからちょっとだけ東洋医学が関わってきます(笑)

 二十八宿というのは、古代の中国における星座の区分のことで、天の赤道を28のエリアに不均等に分割したもの。それを7つずつ4つのグループに分けて、それぞれ東の青龍、北の玄武、西の白虎、南の朱雀としていました。

 江戸時代には天文と暦、風俗が密接に関係していたので、お祝い事などは日を選んで行っていたことがわかります。

 

 鬼といって思い出すものはいろいろありますが、方位で“鬼門”(東北のこと)というのがあります。十二支であらわすと“丑寅(ウシトラ)”になります(右図を参照)。

 北が子(ネ)、東が卯(ウ)、南が午(ウマ)、西が酉(トリ)で、東北は丑と寅の間だからですね。

 ちなみに鬼門の方角には、桃の木を植えると良いといいます。桃は古代中国より悪霊邪気を祓う聖なる植物とされているんです。

 

 

3.桃太郎??


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 ところで、桃といえば桃太郎。

    話はどんどん違う方向に行きますが、桃太郎は鬼を倒すために非常に強力な象徴を率いていたことをご存知でしょうか?

 そうです、連れているお供が犬と猿と雉。これは十二支でいうと、申(サル)・酉(トリ)・戌(イヌ)と対応しますよね。方位に直すと西をカバーする三方位になります。

 西というのは、東洋医学でよく使われる五行では”金”に相当します。金の気は“剣”(金属でできているので)に通じ、その剣で鬼を退治するわけです。お供にも結構深い意味があるんです。

 蛇足ですが、節分の豆まきに登場する鬼の格好を思い出してみてください。
 そうです、牛のような角が2本で虎の革のパンツをはいていますよね。
 あれは鬼門の方角をあらわす丑寅(ウシトラ)を意味しているんですよ(笑)。

 

4.江戸時代ってすごい!


 

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 ところで、七五三で食べる千歳飴は親が子の長寿を願うために細く長くなっていて、縁起が良い紅白の色で着色され、袋にはこれまた縁起のよい鶴亀や松竹梅などが描かれています。

 これも江戸時代の元禄・宝永の頃に浅草の飴売り七兵衛が売り出したのが始まりとされているようです。

 それにしても、現在の日本の様々な文化は江戸を発祥としたものがほんとうに多いですね。当時の江戸は世界でいちばん人口の多い都市だったともいいます。

 東洋医学の世界でも、江戸時代に編み出された技術や考え方などがたくさんあり、それらの研究が進むほどに素晴らしい時代だったことが伺われます。

 なんだか、久し振りに蔵前の江戸東京博物館に行ってみたくなりました(笑)

 

 


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次回は11/21ころ公開予定

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