ロカボ=低糖質はじつは東洋医学的にみても効果があるという5つの理由

東洋医学的日々雑感シリーズ5:「ロカボ=低糖質食」を東洋医学的に考えてみた
〜「低糖質を知るため読むべき5冊の本」の紹介付き

 

これだけ広まってくると「いまさらひとには聞けない」状態になっている方も多いでしょうが、低糖質とかロカボ(Low Carbohydrate diet)について正しい知識を持っていますか?

ライザップでやっている食事法もまさにコレなんですけど、「主食を抜くなんてカラダに良いはずはない」と何となく思っていませんか?

ということで、今回は低糖質について東洋医学的に考えてみます。「いまさら聞けない」方のために低糖質の基礎知識も書いてあります。

ロカボはじつは東洋医学的にも意味がある食事だった! というお話です。
ついでに、低糖質に関する5冊の良書も紹介します。

 

1.ロカボ(低糖質)ってなに?

まずはロカボ(低糖質)についての基本から始めましょう

  ・そもそも糖質とはどんな食べ物のことなのか?
  ・糖質を控えるとカラダではどんなことがおこるのか?
  ・ロカボにはどんなメリットがあるのか?

について説明していきます。

 

1−1 そもそも“糖質”ってなに?


まずは糖質について簡単に説明しておきましょう。

低糖質食とは「糖質≒炭水化物を控える食事のことです。 ※正確には炭水化物=糖質+食物繊維

「えっ、炭水化物ってなんだっけ?」という方もいらっしゃるでしょう。

炭水化物とは三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)のひとつで、具体的にはご飯、パン、パスタ、そば、うどんなどの主食になっているものがほとんど。

そうです、一言で言うと「主食を控える食事」なんです。

もちろん、それ以外にはイモ類、甘い飲み物やスイーツも控えないとダメですね。

「それはムリだわ!」という声が聞こえてきそうですね。

いままで主食だったものですから、これを控えるのは確かに大変です。でもその原因は「糖質依存症」だとまでいわれています。ですからそんな方も、もうちょっとだけ「低糖質の効果」についての説明を読んでみてください。

それでもムリという場合は仕方がないですが……。

 

1−2 ロカボはカラダにどういいの?


次は

  ・ロカボ、つまり低糖質の食事にすると何がどういいのか? 
  ・カラダの中でどんなことが起こるのか? 

について説明します。

炭水化物≒糖質を取ると血液中にブドウ糖という物質が増えて、血糖値が上がります

すると膵臓からインスリン(肥満ホルモンとも呼ばれる)というホルモンが出て、血糖値を下げようとします。(これがうまくいかなくなるのが糖尿病ですね)

ブドウ糖はエネルギーになりますが、でもたくさん糖質を取り過ぎる(ほとんどの方はこれ!)と、エネルギーとして使い切れないブドウ糖がインスリンによって脂肪に変わってしまいます。

だから主食をたくさん食べて、あまり動かないと脂肪がついて太るんです。

 

それと、血液中の糖は血管を傷つけて動脈硬化を促進しますし、インスリンは発がん、アルツハイマー病などのリスクを高めるともいわれ、高血圧、慢性炎症などを引き起こすなど結構カラダに悪さをします。

とにかく、低糖質の食事にすると血糖値があまり上がらなくなります。

「それじゃ、エネルギーが足りなくなるんじゃないの?」と思った方、かなりイイ線いってます!

でもヒトのカラダってそんなに単純じゃないんです。ブドウ糖が入ってこなくても大丈夫。代わりに脂肪がエネルギーに変わるようにできているんです。もちろん脳へのエネルギー供給も大丈夫。

「えっ、脂肪が燃えるってこと?」

そうです。脂肪を溜め込むんじゃなくて、逆に燃やしてエネルギーとして使うんです。だからライザップでもすぐに結果にコミットできる!

つまり血糖値が上がらないような食事をすると、溜め込んでいた脂肪を燃やしてエネルギーに代えるので、結果的に運動などをしなくても痩せるというわけ。

糖尿病の人でも、この食事で病気が良くなっている方がたくさんいます。

※ただし糖尿病の治療を受けている人は、医師の指導のもとに正しく低糖質食を実践しないと危険です!

 

1−3 低糖質は余分なものをとりのぞく!


低糖質食にすると脂肪をエネルギーとして使うので、簡単に体重が減ると説明してきました。

それ以外にもメリットはたくさんあります。それを一言でいうと「とりのぞく」です。

ではなにを取り除くのかというと、

 ・糖化(=老化のもと)

 ・むくみ(=余分な水分)

 ・脂肪(=余分な脂肪)

ということになります。脂肪については上述しましたので、それ以外について少し説明を加えましょう。

そもそも「糖化とはなにか」というとコゲのことです。活性酸素による酸化は「カラダのサビ」と呼ばれますが、糖化は「カラダのコゲ」と呼ばれ、老化を進める要因です。

糖化は、食事などから取り込んだ余分な糖質が体内でタンパク質と結びついて、細胞などを劣化させることをいいます。

具体的には肌のシワ、くすみ、シミなどになりますし、肌のハリや弾力を低下させて黄ぐすみの原因とも言われています。女性のお肌の大敵ですね。

また糖化の結果つくられるAGEs(糖化最終生成物)は多くの病気の原因となり、動脈硬化、白内障、アルツハイマーなどとの関連も指摘されています。低糖質の食事をすれば、この糖化が抑えられるわけですね。

一方、むくみについては難しい説明は必要ないと思いますが、糖質を1g摂取すると水が3g体内にとどまると言われています。糖質はカラダに水を溜め込むんですね。ということは、糖質を制限することで体内に溜め込まれる水が外に排泄されます。要するに「低糖質にすると不要な水が尿として出て行く」ということです。ですから浮腫まなくなります!

 

 

2.東洋医学的に考えてみる

いよいよ本題に入りますが、東洋医学をやっている方の食事といって最初に思い浮かぶのは、「玄米菜食」「マクロビオテック」「ベジタリアン(Vegetarian)」「ビーガン(Vegan)」などですね。動物性のタンパク質が少なく、その割に炭水化物が多い食事です。

じつは私も当然のようにずっとこれをやっていました。肉はなるべく我慢して、玄米と野菜を中心とした生活です。でも東洋医学は中国が発祥ですし、中国では肉もたくさん食べなければいけないといいます。ですからちょっとしたジレンマがありました。

そこで妻が間違えて低糖質の本を買ってしまったのがきっかけで低糖質の食事を試してみたところ、体重は落ちるし、浮腫まなくなるし、肌はスベスベになるし、体調は良くなるしで、もう6年ほどたったいまでも緩やかに(基本的に夕食のみ)続けているという状態です。そうそう、体重も約10kg減ったままもう5年くらい変わっていません。

 

2−1 低糖質は気血水の滞りをなくす


低糖質が健康に良い東洋医学的な5つの理由について説明していきましょう。

 

理由1.血の流れが良くなる

東洋医学的に見ても、糖質を控えるようにすると血の流れが良くなります。ここ、西洋医学とも特に変わりません。血液中に糖が溶けている量が減れば流れがスムーズになるのは想像できますね。

東洋医学の診断法である脈診や舌診では血の流れが悪いサインをいろいろと見つけることができるのですが、これで診てもOKです。

 

理由2.水の流れが良くなる

水の流れという面から見ても、やはりスムーズになります。

血は液体成分で水とも関係が深いと考えますので、血の流れが良くなると、水の流れ(つまり代謝)も当然良くなります。ですから不必要な水はカラダの外へ尿として排泄されるわけです。

確かに低糖質食を始めていちばん最初に驚いたのは、翌日からおしっこが大量に出たことです。

 

理由3.気の流れが良くなる

東洋医学ではカラダをつくっている基本物質として気・血・水を挙げます。この3つがスムーズに流れていることが健康のためのひとつの条件です。じつは、この3つの流れにはとても関連があるんです。

糖質を控えて血と水の流れがスムーズになると、気の流れまでスムーズになります。

 

理由4.気分が良くなる

気の流れが悪いと、イライラしたり逆にうつっぽくなったりします。東洋医学ではこの状態を“気鬱”とか“気滞”と呼びます。鍼灸は意外にも“うつ”に効果があるのですが、そういう患者さんは大抵この気鬱です。

実際にうつの患者さんにも勧めてみましたが、低糖質にすることで気の流れが良くり、気分も良くなるようです。

 

理由5.肌がうるおう

これは理論的にはまだ上手く表現できないのですが、カラダの内部の水と肌表面の水には不思議な関係があるようです。

糖質を控えた食事に変えると、体内の不要な水分は外に出て行きます。すると体表の水分がしっかり保たれるようになるのです。これはカラダに関する水の代謝が良くなるからだと考えられます。ですから、低糖質によってお肌がうるおいます。嬉しくなって「ねえ、触ってみて!」と妻に言ったら、あっさり断られましたが……。

このように、東洋医学的に見ても低糖質はカラダにいい食事といえるようです。

 

 

3.低糖質を学ぶために読むべき5冊の良書

最後に、低糖質に興味を持った方のために、簡単な解説付きで読むべき本を紹介しておきましょう。

 

1.よくわかる! すぐできる! 「 糖質オフ! 」健康法 / 江部康二 / PHP研究所

・低糖質を日本に広めた第一人者である京都高雄病院の江部康二先生の著書
・手軽に読めて、すぐに始めたい方には必要にして十分な内容

 

2.糖質量がわかる!全1500食品ハンドブック/宝島社

・糖質量を調べたい時に必要で、読むというより調べるための本 
・カロリー、塩分、タンパク質量も表示されていて、食材数が多い

 

3.炭水化物が人類を滅ぼす/夏井睦/光文社新書

・理論的・科学的な説明がかなり充実している
・糖質制限から生命の起源と進化、農耕の歴史、地球環境にまで話が及んでいて楽しめる
・いまや傷の治療のスタンダードになりつつある「湿潤療法」を日本において初期から提唱している夏井睦氏の著書(周りの評価にかかわらず、良いものは良いという方だと思うので)

 

4.最終ダイエット「糖質制限」が女性を救う!/おちゃずけ/光文社

・マンガ版の『炭水化物が人類を滅ぼす』
・わかりやすいけど、じつは内容は結構深い
・糖質制限を実践する際のトラブルシューティング集にもなっている

 

5.ブドウ糖を断てばガン細胞は死滅する!/福田一典/採図社

・がん細胞はブドウ糖に対する依存性が高いので低糖質食にすることでがんを「兵糧攻め」にするという、最近増えてきた低糖質によるがん治療の本

 

番外篇.糖尿病に勝ちたければ、インスリンに頼るのをやめなさい/新井圭輔/幻冬舎

・がんに対する低糖質食、高濃度ビタミンC、免疫療法で効果を上げている新井先生の書いた、糖尿病患者のための信念と良心に基づく科学的治療法の解説書
・実際にセミナーでお話を伺ったことがあり、とてもいい先生だったのでご紹介

 

 

4.まとめ

本日の「低糖質」についてのまとめです。


・低糖質食とは、主食や甘いものを控えて血糖値を上がりにくくする食事法です
・血糖値が上がるとインスリンが分泌され、脂肪が増えます
・糖やインスリンはカラダにあまりいい物質ではありません
・東洋医学的に見ても、気血水が流れ、気分が良くなるなど、健康にイイ食事法です


 

このブログを読んで、ここで紹介した本を一冊でも読めば、低糖質は簡単に実践できます

はじめは「糖質依存症」から抜け出すためのちょっとした我慢は必要ですが、すぐに体調が良くなり、余計な脂肪が減り、カラダが軽くなって、ロカボ生活を満喫できます。

ただし、気に留めておいて欲しいことが一つだけあります。

それは中途半端な「ダイエット」で終わらせないということです。食事はカラダをつくります。ですから日々の食事は健康にとってとても重要なんです。単に体重を減らすためなどではなく、ずっと日々続けられる自分にとって合った食事法を見つけてください。それが健康への近道だと思います。

詳しい内容や秘訣、うまくいかなかった時の対処法などについては、ここですべては書ききれませんでした。さらに理解度を深めたい方や本を読むのが苦手な方などは、私が当協会でお話ししている下記のセミナーや動画教材を受けてみてください。

——————————————————————————————————-

東洋医学ライフクリエイティブ協会公式Webサイト

ベーシックコース:全10講座(動画なのでどこでもいつでも受講可)
単科コース:北鎌倉の気流LABOで開講(お試しに1コマでも受講可)

東洋医学ライフクリエイティブ協会では、今後、低糖質の美味しいパンやスイーツのセミナーも開催していきますので、こちらのセミナースケジュールFacebookの告知などをチェックしてみてください。

Comments are closed.

Back to Top ↑