新シリーズ「東洋医学の活かし方」1 どうすれば美肌になれるか、東洋医学で考えてみた(1)

 

今回はいつもと少し違った切り口でブログを書いてみます。

エステティシャンがどのように東洋医学を活かすか? ということについてです。

 

1.このブログって?


そもそも私がこのブログを書いている目的は、一般の方に(もちろんプロの方にも読んでいただいて構わないのですが……)東洋医学を正しく理解してもらって、東洋医学を使ってより健康になるひとが一人でも増えることです。

ですから、東洋医学をどのように使うかという視点で、いろいろなことを書いているつもりです。

そういう意味では、少しでも東洋医学にかかわっているさまざまな立場の方々が、東洋医学をキチンと活かしていただくことが大切なんです。

そこで今回は、エステティシャンがどのように東洋医学を使ったらいいかについて、書いてみようと思います。

 

 

2.エステのお仕事


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まず、エステティシャンの仕事とは何かを調べてみると、日本エステティック協会のホームページに、

エステティシャンとは「全身美容のプロフェッショナル」であること。 その技術を活かしお客様が美しくあるためのお手伝い(ケア)をすることが私たちの仕事です。

(中略)

エステティックは、「一人ひとりの異なる肌、身体、心の特徴や状態を踏まえながら手技、用具等を用いて、人の心に満足と心地よさと安らぎを与えるとともに、肌や身体を健康的で美しい状態に保持、保護する行為」です。

と書かれています。

「肌や身体を健康的で美しい状態に保つ」ためには、表面的なケアだけではダメですね。
そこで登場するのが東洋医学というわけなんです。

エステのお仕事でどのように東洋医学を使っていくかについて、少し考えてみましょう。

 

 

3.美肌と東洋医学の関係について考えてみた


 

84d7ac39146b19675845c06ffbd8f9e6_s例えば“肌”は、東洋医学的には“皮毛”と呼ばれ、肺という臓と結びつきが強いと考えます。

 では皮膚を美しくするために肺をよい状態に保つためには、どうしたらいいのか?
もちろん、

正しい呼吸をすること(できれば腹式呼吸で、短く鼻から吸って、口からゆっくり吐く)
キレイな空気を吸うこと(環境ですからしかたありませんが、できれば早朝の空気)

は大切です。
でもそれだけじゃ足りません。

前提として“美肌”についてちょっと考えてみましょう。

 ・潤いがある肌(つまり乾燥していないということ)
 ・肌のキメが細かい
 ・クスミがない
 ・色が白い(これは現代の日本でのみ、妙に言われていることかもしれませんが……)

こんなところでしょうか?

では、ひとつひとつ見ていきましょう。 まずはじめに「肌の潤い」です。
このことについて最近、臨床を通して気がついたことがあります。

体内に水分が多くあると、体表の水分が不足しがちになる。逆に体内の「余分な水分」がなくなると、体表の水分が充足する(つまり潤いがある肌になる)ということです。
分りやすく書くとこうなります。

 ・体内の水 > 体外の水 :むくみ・肌の乾燥

 ・体内の水 < 体外の水 :肌のうるおい

つまりは水の代謝(簡単にいうとめぐりのこと)が大切だということです。

 

 

4.どうすれば美肌になれるのか?


東洋医学的には、肺の状態を良くすると水の代謝は良くなります。

食べもので考えてみると、肺と関係の深い五味(5つの味で酸、苦、甘、辛、鹹(塩味))は辛味です。
ですから辛味をしっかり摂るというのは肌にイイことになります。

ただしここで気を付けなければいけないことは、五味はかたより過ぎてはいけないということ。
ですから五味をバランスよく摂った上で、少し辛いものを多めにするのが基本なんです。4e5c723ccae39da399b3030e32152708_s

食べもので言えば、もうひとつ大切なことがあります。

それは糖質です。
糖質というと砂糖を思い浮かべますが、「炭水化物」も糖質に含まれます。
これは水を体内に抱え込んでしまう食べものです。
具体的には糖質1gに水3~4gがくっ付いてからだに残る。だから糖質を食べると浮腫みます。これは減らすべきです。

東洋医学的な解釈をしてみると、水が体内にたくさん停滞すると水の流れが悪くなり、これは血の流れの悪さを引き起こし、ひいては気の流れさえも悪くする。
そうすると身体の代謝が落ちますから、痩せにくく浮腫んだからだになります。
先ほどの体内と体表の水分の関係でみてみても、肌の潤いがなくなるわけです。

低糖質の食事について、東洋医学をやっている人たちにはあまり評価が高くないという話を聞きます。
それはたぶん、

東洋医学的な食事=和食で粗食=玄米菜食

という考え方がわりと定着しているからかもしれません。

私は少し違うと思います。
東洋医学はもともと中国の伝統医学ですし、中国人は肉も食べる。
これは私自身がいろいろと考えたり実践したりしてみた結果、出てきた考えです。

ちょっと長くなりすぎましたが、美肌になるための東洋医学の話はまだまだありますので、続きは次回に。
次回は10/3頃に公開予定です。

 

第1回「東洋医学を正しく理解するために必ず押さえておくべきポイント その1

第2回「東洋医学を正しく理解するために必ず押さえておくべきポイント その2

第3回「東洋医学を正しく理解するために必ず押さえておくべきポイント その3

第4回「東洋医学のベースにある2つの考え方 その1

第5回「東洋医学のベースにある2つの考え方 その2

第6回「ほんとうの自分の干支を知っているひとは意外に少ない?!

第7回「東洋医学を正しく理解するために絶対に知っておくべき気血水のはなし その1

第8回「東洋医学を正しく理解するために絶対に知っておくべき気血水のはなし その2

第9回「東洋医学を正しく理解するために絶対に知っておくべき気血水のはなし その3

第10回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その1

第11回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その2

第12回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その3

第13回「東洋医学エピソードシリーズ1「鍼灸がこんなことに効くって知ってました?」

第14回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その4

第15回「東洋医学エピソードシリーズ2「肺癌末期の女性患者について」

第16回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その5

第17回「東洋医学エピソードシリーズ3「サンフランのエイズ患者」

第18回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その6

第19回「東洋医学エピソードシリーズ4「家内の胃の痛み」

第20回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その7

第21回「東洋医学エピソードシリーズ5「拒食症」

第22回「東洋医学のツボをはずさないために その1経絡

第23回「東洋医学エピソードシリーズ6「ねん挫」

第24回「東洋医学のツボをはずさないために その2 ツボ

第25回「東洋医学エピソードシリーズ7「梅の種」

第26回「東洋医学のツボをはずさないために その3 経脈各論1

第27回「東洋医学エピソードシリーズ8「裏内庭」

第28回「東洋医学のツボをはずさないために その4 経脈各論2

第29回「東洋医学エピソードシリーズ9「小指で三陰交」

第30回「東洋医学のツボをはずさないために その5 経脈各論3

第31回「東洋医学エピソードシリーズ10「自然気胸」

第32回「東洋医学のツボをはずさないために その6 経脈各論4

第33回「東洋医学エピソードシリーズ11「ばね指」

第34回「特別編「日本鍼灸の実情と今後」

第35回「東洋医学のツボをはずさないために その7 経脈各論5

第36回「東洋医学エピソードシリーズ12「鍼灸のプラス効果」

第37回「東洋医学のツボをはずさないために その8 経脈各論6

第38回「特別編「五行のオモシロさについて」

第39回「東洋医学エピソードシリーズ13「インコ」

第40回「東洋医学のツボをはずさないために その9 経脈各論7

第41回「臨床エピソードシリーズ14 「大腿骨頭壊死」

第42回「東洋医学的日々雑感シリーズ1「暑さ寒さも彼岸まで?」

 

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