東洋医学の使い方~リフレクソロジスト篇 - 足を揉むとどう体にいいのか、東洋医学的に考えてみた -

今回は、足を揉んだりさすったりすることがどう身体にイイのか、東洋医学的に考えてみました。

リフレクソロジーという、いわゆる足裏マッサージがあります。

「足ツボを刺激する」なんてことが言われたりして、さぞかし足の裏にはたくさんツボがあるのではないかと思っている方が多いようです。

ところが、正式な東洋医学のツボは足裏には1つしかありません! ビックリしました?

ということで、リフレクソロジーについてちょっと考えてみましょう。

 

1.リフレクソロジーって?


リフレクソロジーというのは、反射を意味するReflex(リフレックス)と学問を意味する接尾語-ology(オロジー)を合わせた造語です。からだの臓器や器官が手や足、耳などと反射関連しているという考え方にもとづいて、主に足裏を刺激することで全身状態をととのえる療法です。

 

もともとアメリカの医師が「ゾーン・セラピー」という本で提唱し、それをもとに理学療法士がフットチャートをつくったのが足裏反射区です。

イギリスでは保険医療にも組み込まれ、広く普及しているようです。また台湾にはスイス人宣教師が広め、その中国名に由来する若石(じゃくせき)健康法として有名です。

日本では主に「英国式」と「台湾式」が有名です。

 

日本にリフレクソロジーのブームをつくったといってもいいクイーンズウェイのホームページには、リフレクソロジーについて次のように書かれています。

———-

リフレクソロジーとは、「リフレックス(反射)」と「ロジー(学問)」をつなげた「反射学」のこと。

例えば、足の裏や手の平などカラダの一部分を刺激することで内臓の疲労改善がはかれるといった、手足とカラダのある部分が反射関連しているという考えに基づいて、人間が持っている「自然治癒力」を最大限に引き出すことを研究しています。

———-

おっ、以前書いた“自然治癒力”のことが書かれています。

 

 

2.足を刺激する意味


 

足を刺激する意味としてよく言われるのが、「足は第2の心臓である」ということ。

つまり心臓からもっとも離れた足裏を刺激することで血液を心臓にスムーズに戻し、全身の血液の流れを促進し、血液やリンパ液の流れがよくなることで新陳代謝が活発になるので、全身の老廃物の排泄が促されるということですね。

心臓が収縮することで動脈血が全身に送られるわけですが、帰ってくるときはそんなに勢いがよくありません。

筋肉を使ったりしてやっとの思いで心臓まで戻るわけです。ですから適度な運動として歩くことなどは心臓のためにもイイんですね。

静脈には逆流を防ぐための弁までついているくらいなんです。

ですから、心臓からもっとも遠い、戻るのが大変な足裏を刺激してあげて、血液の流れを良くするというのは理にかなっています。

 

3.リフレクソロジーと東洋医学


 

東洋医学的に考えるともう少しメリットがあります。

人間のからだのなかの熱と冷えのバランスは上が熱で下が冷えに傾きやすいんです。

これは自然界の法則にならっていて、温かい空気が上に、冷たい空気は下に行くということと同じです。

それから水。水は低い方に流れますから、脚の方にたまりやすいわけです。水は冷たいのでやはり冷えの元にもなります。

ですから、足は冷えやすく、頭はのぼせやすいわけ。

 

それからツボ。先ほど足裏には正式なツボはひとつしかないと書きましたが、確かに足裏にはひとつですが、じつは効果が高くて重要なツボというのは肘から先、膝から下に集中しているんです。

そういう意味では膝から下を刺激することでからだにイイことがたくさんあるというわけ。

ただし、むやみに刺激すればいいというわけではありません。重要なツボというのは位置もだいじですけど刺激の仕方もだいじなんです。

 

まあツボを意識しないまでも、経脈のラインを意識すればかなり効果がだせると思います。

脚にはとても重要な肝、脾、腎という臓と関係がある経脈が通っていますので、内臓との関係においても大切な部分です。

また腰痛をもっている方なども腰の経脈が足まで行っていますので、適切なツボや経脈を刺激することで効果を感じることができるはずです。

手前味噌になりますが、私が監修した「長生きしたければひじ下ひざ下を押しなさい」をご覧いただくと、そのあたりのことがよくわかります。

 

リフレクソロジーではひざ下くらいまで施術してくれますよね。ですからそのあたりの意味をわかってやってもらえると、より効果的ということになるんです。

もちろん、ご自分で刺激してみてもいいですよ!

 

<セラピストのための実践東洋医学  締め切り迫る

セラピスト向けの1期生の締め切りは12/31です。詳しくはこちらへ

治療が楽しくなる鍼灸師を育てたい!

本ブログの執筆者島田 力が講師をする「やりなおし鍼灸治療学」の2期生の募集が12/1から始まりました。

受講料は月々15,000円
オンライン動画でスマホ・タブレット・パソコンで視聴できるのでいつでもどこでも学べます。
テキストは講師も執筆している『新版 東洋医学概論』

修了者のみ受講可能な実技スクーリング(3日間、9万円)

2期生の申込み〆切は1月31日まで
お申し込みはお早めに!

詳細は下記のバナーをクリックして専用ホームページへ

やりなおし鍼灸治療学

 
 

 

 

 

第1回「東洋医学を正しく理解するために必ず押さえておくべきポイント その1

第2回「東洋医学を正しく理解するために必ず押さえておくべきポイント その2

第3回「東洋医学を正しく理解するために必ず押さえておくべきポイント その3

第4回「東洋医学のベースにある2つの考え方 その1

第5回「東洋医学のベースにある2つの考え方 その2

第6回「ほんとうの自分の干支を知っているひとは意外に少ない?!

第7回「東洋医学を正しく理解するために絶対に知っておくべき気血水のはなし その1

第8回「東洋医学を正しく理解するために絶対に知っておくべき気血水のはなし その2

第9回「東洋医学を正しく理解するために絶対に知っておくべき気血水のはなし その3

第10回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その1

第11回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その2

第12回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その3

第13回「東洋医学エピソードシリーズ1「鍼灸がこんなことに効くって知ってました?」

第14回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その4

第15回「東洋医学エピソードシリーズ2「肺癌末期の女性患者について」

第16回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その5

第17回「東洋医学エピソードシリーズ3「サンフランのエイズ患者」

第18回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その6

第19回「東洋医学エピソードシリーズ4「家内の胃の痛み」

第20回「東洋医学を理解するためのキモ、五臓六腑 その7

第21回「東洋医学エピソードシリーズ5「拒食症」

第22回「東洋医学のツボをはずさないために その1経絡

第23回「東洋医学エピソードシリーズ6「ねん挫」

第24回「東洋医学のツボをはずさないために その2 ツボ

第25回「東洋医学エピソードシリーズ7「梅の種」

第26回「東洋医学のツボをはずさないために その3 経脈各論1

第27回「東洋医学エピソードシリーズ8「裏内庭」

第28回「東洋医学のツボをはずさないために その4 経脈各論2

第29回「東洋医学エピソードシリーズ9「小指で三陰交」

第30回「東洋医学のツボをはずさないために その5 経脈各論3

第31回「東洋医学エピソードシリーズ10「自然気胸」

第32回「東洋医学のツボをはずさないために その6 経脈各論4

第33回「東洋医学エピソードシリーズ11「ばね指」

第34回「特別編「日本鍼灸の実情と今後」

第35回「東洋医学のツボをはずさないために その7 経脈各論5

第36回「東洋医学エピソードシリーズ12「鍼灸のプラス効果」

第37回「東洋医学のツボをはずさないために その8 経脈各論6

第38回「特別編「五行のオモシロさについて」

第39回「東洋医学エピソードシリーズ13「インコ」

第40回「東洋医学のツボをはずさないために その9 経脈各論7

第41回「臨床エピソードシリーズ14 「大腿骨頭壊死」

第42回「東洋医学的日々雑感シリーズ1「暑さ寒さも彼岸まで?」

第43回「東洋医学の活かし方シリーズ1「どうすれば美肌になれるか、東洋医学で考えてみた(1)」

第44回「知っておくと役に立つ東洋医学的な”病気の見かた” その1

第45回「臨床エピソードシリーズ15「ガンに対するお灸の効果」

第46回「東洋医学的日々雑感シリーズ2「「スポーツの秋」を東洋医学で考えると?」

第47回「東洋医学の活かし方シリーズ2「どうすれば美肌になれるか、東洋医学で考えてみた(2)」

第48回「知っておくと役に立つ東洋医学的な”病気の見かた” その2

第49回「臨床エピソードシリーズ16「昭和の名人の技 其の1」

第50回「東洋医学的日々雑感シリーズ3「七五三」について東洋医学的に思いつくままに考えてみた」

第51回「東洋医学の活かし方シリーズ3  アロマセラピスト篇「香りと健康の関係について、東洋医学的に考えてみた」

第52回「知っておくと役に立つ東洋医学的な”病気の見かた” その3

第53回「臨床エピソードシリーズ17「昭和の名人の技 其の2」

第54回「東洋医学的日々雑感シリーズ4「七五三」について東洋医学的に思いつくままに考えてみた」

 次回は12/19ころ公開予定

TOPに移動

Back to Top ↑