東洋医学ではどうやってカラダを診察するのか?(4)

四診の最初の望診とは、視覚的に観察することで心身の状態を診察する方法のことで、
観察する要素としては、神・色・形・態の4つがありました。
前回は「神」について学んだので、今回は次の「」です。
 
 

1)どんな色でなにを判断するのか?

色については、前回の神よりはやさしそうな雰囲気ですね。
まずどんな色かでどう判断するのかをみていきましょう。
 
基本は五色です。
五行や五臓に対応した(木・肝)、(火・心)、(土・脾)、(金・肺)、(水・腎)ですね。
これを五色診といいます。
 
『霊枢』という古典に、五色という名の篇があるくらいですから、重要性がわかります。
この五色のうちのどれかひとつの色に偏っていると、その色と同じ行に属する臓に問題があるかもしれないと考えます。
 
また、それぞれの色によって考慮すべき病態が異なります。
色が青い場合は寒えていたり痛みがあったり血が滞って(血瘀)いたりする可能性があります。
赤は熱黄色は何かが不足(虚)していたり熱や湿が内在していたりしますし、白は虚や寒え黒色は寒えや痛みや血瘀の可能性が高いと考えます。
 
 

2)どこの色をみるのか?

つぎに、どこの色を見るのかをチェックしましょう。
基本は面色、つまり顔色ですね。
それ以外にも、皮膚の色なども大切です。
また、大小便などの排泄物、鼻水や痰、生理の血やおりものなどの分泌物の色も対象になります。
 
東洋医学の診察は、外にあらわれてくるもので中の状態を推察することが基本でした。
外にあらわれることをいろいろとチェックして(これが四診ですね)、総合的になかの状態を推し量る(これを弁証といいます)わけです。
 
 

3)色以外にはなにをみるのか?

望診において、色以外の要素としてはツヤや性状などが対象となります。
ふつうは、同じ色でもツヤがあった方が治りやすい、症状が軽いなどと診ます。
性状というのは、例えば鼻水が水っぽいのかネバネバしているのか、大便が硬いかゆるくて水っぽいのか、などのことです。
 
 
この排泄物や分泌物などの色や性状によってもカラダの寒熱の状態などがわかるんです。
色が薄かったり、サラサラしていたり、澄んでいる場合は冷えていることが多いです。
例えばカラダが冷えていると、小便が透明で量が多くなります。
 
逆に色が濃かったり、ネバネバしていたり、濁っていたりすると熱があることが多いですね。
小便でいえば、カラダに熱があると濃い色の小便になり、量は減ります。
もっとも排泄物に関しては、持ってきてもらったりその場でしてもらって観察することはできないので、患者さんに尋ねるしかありませんけど。
 
それから、色の要素として、ちょっと変わったことも診ています。
例えば色の浮沈
色が明るくハッキリしているのを浮いているといいます。
一方、暗くてよくわからない感じのものは沈んでいる色ということになります。
これによって病が浅いか深いかを判断します。
もちろん浮が病が浅いということになります。
 
色の濃淡も診ています。
淡くてまばらな感じを受けるものは、病が始まったばかりだと判断し、
色が濃くてまとまっている感じのものは、病が既にしっかり進行していると判断します。
 
こうやって見てくると、色にもいろいろありますね(笑)
今回はこのあたりで。
 
 

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