東洋医学では病気の原因をどう考えるのか?(7)

知っておくと役に立つ東洋医学的な”病気の見かた” その10

東洋医学では病気の原因をどのようにとらえているのかについての7回目です。
 
風、寒、暑、湿、燥、火という外からの(季節性の)病気の原因(外因)をとみてきましたが、
今回は最後の火邪です。
3つ目の暑邪とどうちがうのか? なども含めてみていきましょう。
 
目次
 
  1-1.三因について
  1-2.古典に書かれた病気の原因分類
  1-3.現在の中医学での考え方
  2-1.六淫(ろくいん)とは?
  2-2.六淫それぞれの特徴
   a.風邪
   b.寒邪
   c.暑邪
   d.湿邪
   E.燥邪
——————————————- 以上前回まで
   F.火邪
 
 

2-2.六淫それぞれの特徴

 F. 火邪

火邪といえば、カラダに対する温熱の影響であることは容易に想像がつくでしょう。
でも暑邪とか熱邪とはどう違うのか? このあたりはちょっと分かりにくいかもしれません。
そこで、東洋医学でいう温熱の性格をもった邪気を整理してみましょう。
 
基本的に温熱系の邪気は3種類でてきます。
暑邪、火邪、熱邪です。
 

温熱の性質の邪気を整理

まず暑邪。
これは以前に出てきましたね。そう、夏の暑さのことです。
ですから、基本的には夏限定の邪気ということになります。
 
次に今回の火邪。
これは簡単に説明すると、カラダに熱の影響を与える邪気のうち、暑邪以外のもの。
 
それから熱邪。
これはカラダに熱の影響を与える邪気の総称です。
つまり、暑邪+火邪=熱邪ということになります。
ただし、ちょっと注意が必要なのは、熱邪が強くなった場合に火邪という場合があることです。
 
いままでずっと書いてきているのは、いわゆる外邪のことです。
これはカラダの外から入ってくる邪気で、基本的には気候変化がカラダに悪さをする場合のことです。
 
ところが、カラダの不調によって体内に邪気が生まれる場合もあるんです。
これを内生の邪=内邪とよびます。
 
例えばカラダを温める性質の食べ物ばかりを食べていると、カラダが熱っぽくなってきます。
この場合、「内生の熱邪が発生した」ということになるんです。
この熱邪がさらに強くなると、これを「火邪」ということになるわけ。
ちょっと複雑ですけど、分かりました?
  

 

 

炎上します

次に火邪の特徴についてみてみましょう。
まずは温熱の性質ですね。
火邪の影響としては、カラダがほてったり、発熱したり、汗をたくさんかいたりします。
 
そしてこれらの熱症状は、部位としてはカラダの上の方に出やすいんです。
そう、火ですから炎上、つまり上に燃え上がるわけ。
顔や目が赤くなったり、歯茎が腫れたり(腫れるというのは熱の影響と考えます)します。
さらに熱の影響で眠れなくなったりもします。
  

気と水を損傷

火=熱は体内の水に影響します。
これはわりに分かりやすいですよね。
結果として口や喉の渇き、尿量の減少、さらに大便のなかの水分も減るので動きが悪くなり
便秘などの症状も出てきます。
熱は気にも影響するので、気が不足してだるくなってしゃべるのも面倒になったり、
はたまたやる気が出なくなったりもするんです。
 
 

・風を生み、血を動かす

それから、火は風を生み出します。
つまり体内に風が巻き起こるんです。
よく大火事のときに大風が出たりしますよね。あれは火事場風とか火災旋風というそうです。
 
それと同じように熱の影響で体内に風が起こると、痙攣とかめまいなどといった症状が起こります。
むかしの人がこれらの症状を体内の風のせいだと考えたのも、なんとなく頷けますよね。
 
火の影響としてもうひとつは、血の流れが速くなることです。
その結果として出血しやすくなると考えます。
症状としては、吐血や鼻血、不正出血などが起こりやすくなります。
 
基本的には分子の運動が活発になることを「温度が上がる」というんでしたよね。
ですからカラダが熱を持つと血の流れが速くなるというのは、理にかなっています。
 
 
・まとめ
今回のまとめです。
 

・暑邪+火邪=熱邪 の関係になっている
・熱症状はカラダの上部にでやすい
・熱は気と水にダメージを与える
・熱は体内に風を生み、出血傾向にする


 
これで外邪については終了です。
今回はここまで。
 

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