東洋医学では病気の原因をどう考えるのか?(2)

知っておくと役に立つ東洋医学的な”病気の見かた” その4

東洋医学では病気の原因をどのようにとらえているのかについての2回目です。

今回は外感病因について。つまり外からの病気の原因ということです。

 

前回、東洋医学では病気の原因を大きく3つに分けるということを書きました。

その3つとは外因、内因、不内外因です。

今回はその外因について詳しくみてみます。

 

   目次

1.病気の3つの原因

 1-1.三因について
 1-2.古典に書かれた病気の原因分類
 1-3.現在の中医学での考え方

2.外感病因とは?

 2-1.六淫(ろくいん)とは?
 2-2.六淫それぞれの特徴
  a.風邪

 

 

2.外感病因とは?


外感病因とは外因(外からカラダに影響する病気の原因)のことで、外因とは六淫、つまり季節特徴が病気の原因になる場合のことです。

少し詳しく説明しましょう。

 

2-1.六淫とは?

外因とは、病気を引き起こすカラダの外から影響のことだ、と前回学びました。

これは気候変化などがメインになっています。つまり、とても暑かったり、湿気が多かったりすると具合が悪くなるというわけです。もちろん、それぞれがカラダに与える影響は違います。

 

具体的な季節特徴をとして挙げられているものは6つ。だから六淫というんですね。

 


六淫:風、寒、暑、湿、燥、火


 

 

これらは外邪とも呼ばれ、外からカラダに入り込んで病気を引き起こす原因になります。

これら六淫による病にはいくつかの特徴があるので、まずはそこから説明しましょう。

 

1)季節や環境と関係がある​

季節特性が病気の原因になっているので、季節との特徴的な結びつきは当然あります。

例えば寒邪は冬に入り込むことが多いし、暑邪は夏に襲ってくるということです。

東洋医学は中国で成立した医学ですが、日本の季節に当てはめてみると、春は風邪、夏は暑邪、梅雨や秋の長雨の時期は湿邪、冬は寒邪と燥邪ということになります。​

 

2)複数で襲ってくることもある​

この邪気たちは、合体することがあるんです。

例えば、風邪と寒邪はわりとくっつきやすい。そうすると風寒の邪となります。風邪だけよりさらに強敵になるというわけです。

 

3)体表から入り込む​

基本的には体表から入ってくることになっています。

体表には以前学んだ衛気(エキ)という気が流れていて、外邪からカラダを守っています。その防御を打ち破って入ってくるわけなんです。具体的には、皮膚と口・鼻がその入り口になります。

 

4)陰邪と陽邪に分けられる​

6つの邪気は陰と陽とに分けられます。

風、暑、燥、火が陽邪寒、湿が陰邪です。大きく分けて、陰と陽の性格の違いがあるわけですね。もう少し詳しく説明します。

陽邪は陰液(カラダの水分)を損傷しやすく、動きが活発です。

陰邪は陽気を損傷しやすく、生理物質(具体的には気血水のこと)の流れ(代謝という意味も含めて)を停滞させます​​。

 

 

2-2.六淫それぞれの特徴

6つの外邪について、ひとつひとつもう少し詳しく見てみることにします。

 

a.風邪

まずはおなじみ、風邪。

「風邪を引く」といように、風邪と書いて「かぜ」と読むのが一般的ですが、専門的には「ふうじゃ」と読みます。

風邪の特徴には、以下のようなものがあります。

 

・風邪は軽く、上の方に症状が出る

風邪は陽邪です。しかも軽くて上昇しやすいという性質があるんです。​

そこで、カラダの上の方や体表などに症状がでやすいことになり、​結果的に頭痛、鼻づまり、咽喉部の痛みなど首から上のものが多くなるわけです。

 

・風邪は衛気に影響する​

衛気は体表の腠理(ソウリ)という汗腺のようなものを開閉して、体温を保持したり、汗を出してカラダの熱を逃がしたり、邪気が入ってこないように防御したりしています。

風邪はその衛気に影響して、その結果、風邪がカラダに侵入し、汗が出たり、風に当たるのを嫌がったりといった症状があらわれます。​

 

・風邪は良く動き、変化する​

風邪にはめまぐるしく動き回る性格があります。だから“風”なんですね。​

その結果として、症状がでる部位や時間が一定しないという特徴があります。風邪の症状を見てみても、寒気、頭痛、発熱、食欲不振、関節痛、下痢など、さまざまに変化することがわかりますね。​

 

・風邪は「百病の長」といわれる​

邪気は複数で襲ってくることがあると上で書きましたが、特に風邪はその先導役となって他の邪気を体に誘い込むという習性から「百病の長」といわれています。​

 

​今回はここまでです。次回以降も他の邪気について説明していきます。

 

まとめ

本日の内容のまとめです。

 


・カラダの外からの病気の原因を外感病因といい、これは外邪、つまり季節特徴のこと

・外邪には、風、寒、暑、湿、燥、火の6種類がある

・外邪は体表や口・鼻から入り込む

・風邪は上の方に症状が出て、さまざまに変化し、他の邪気とくっつきやすいという特徴がある


 

次回は2/7ころ公開予定

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