東洋医学では病気の原因をどう考えるのか?(4)

知っておくと役に立つ東洋医学的な”病気の見かた” その7

東洋医学では病気の原因をどのようにとらえているのかについての4回目です。

風、寒、暑、湿、燥、火という外からの(季節性の)病気の原因(外因)を風邪寒邪とみてきましたが、今回は3つめの暑邪です。

季節はちょっとズレますが、なんといっても最近の日本の夏はかなりこの邪気が活躍しますので、しっかり学んでおきましょう。

 

目次

1.病気の3つの原因
  1-1.三因について
  1-2.古典に書かれた病気の原因分類
  1-3.現在の中医学での考え方
2.外感病因とは?
  2-1.六淫(ろくいん)とは?
  2-2.六淫それぞれの特徴
   a.風邪
   b.寒邪
——————————————- 以上前回まで
   c.暑邪

 

2-2.六淫それぞれの特徴


c.暑邪

暑邪とは、夏の「暑さ」のことです。

あとで火邪というのが出てくるのですが、こちらは季節性の暑さ以外のものをいいます。

 

話は変わりますが、私の幼少期(といっても小学生くらいまでですが)、我が家は父の言いつけでカラダを冷やす食べ物、特にアイスクリームなどはご法度になっており、夏でも気温が30℃を超えなければ買ってもらえないことになっていました。

夏休みといえば妹と二人、柱に掛かっている寒暖計を見つめながらいつもため息をついていました。

 

あるとき私は思いつきました!

「そうだ30℃にすればいいんだ。なぁんだ簡単じゃないか」

悪ガキはまず寒暖計に息を吹きかけました。

「はーっ、はーっ」

体温は36℃くらいあることは知っていましたから、これは楽勝だと思ったのです。

ところが困ったことに微妙に30℃は超えてくれません。

そこでこんどは父親のタバコと一緒に置いてあるマッチを擦り、そこに寒暖計をかざしました。

なんとあっという間に70℃くらいに達してしまい、こんどは逆に冷や汗をかきました。

そのあとは必死に寒暖計を振りまくって、30℃ギリギリになったところで母親を呼んで、まんまとアイスをゲットしたのは言うまでもありません。

つまらない無駄話を書いてしまいましたが、当時はそれぐらい30℃を超える日が少なかったということを言いたかったのです。

 

ということで、暑邪の特徴について見ていきましょう。

 

・暑邪は陽の性格​

暑邪の性質はもちろん炎熱性です。

これはわかりやすいですね。

強い温熱の性質と炎上するという特徴を備えているんです。​

ですから症状としては、高熱、多汗、強い口渇などとして現れます。

 

・上昇・発散​

暑邪には上昇、発散させるという特徴もあります。

これを昇散性といいますが、この性格によって汗腺が開いて汗をたくさんかき、カラダの水分が消耗してしまいます。

それから、汗と一緒に気も外に泄れてしまうので、暑邪は気と水を消耗しやすいといえます。

気の消耗が激しくなると、息切れや倦怠感などの症状がでてきます。

汗を大量にかくと、結構疲れるでしょう? あれは気が消耗するからです。

 

・湿邪を伴う

日本の夏は温度、湿度ともに高いために、暑邪は湿邪(あとで学びます)を伴うことが多くなります。

以前も書いたとおり、邪気はひとつだけで攻めてくるとは限りません。

くっつきやすい邪気というのがあるんです。 

 

この暑湿(暑邪+湿邪のこと)は脾、つまり消化器系に影響を及ぼします。

すると、食欲不振、悪心嘔吐、下痢、小便の量の減少などの症状が起こるんです。

これっていわゆる夏バテってことですね。

 

養生の基本に「季節に適った生活」というのがあるというのも前回書きましたが、これは風雨寒暑を避けてその影響を最小限にして暮らすという意味でしたね。

まだ先の話ですが暑邪と湿邪には十分に気をつけましょう!

 

​今回はここまで。

次回以降も他の邪気について説明していきます。

 

まとめ

本日の内容のまとめです。


・暑邪はカラダを熱し、汗をたくさんかかせて気と水を消耗させる

・暑邪は湿邪と結びついて消化器系に影響する


 

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