東洋医学では病気の原因をどう考えるのか?(5)

知っておくと役に立つ東洋医学的な”病気の見かた” その8

東洋医学では病気の原因をどのようにとらえているのかについての5回目です。

風、寒、暑、湿、燥、火という外からの(季節性の)病気の原因(外因)を風邪、寒邪、暑邪とみてきましたが、今回は4つめの湿邪です。
気持ちのいい5月が終わればすぐにやってくる梅雨。
湿気という邪気が大活躍するのはもちろんこの季節ですので、いまのうちにしっかり学んでおきましょう。

 

目次

1.病気の3つの原因
  1-1.三因について
  1-2.古典に書かれた病気の原因分類
  1-3.現在の中医学での考え方
2.外感病因とは?
  2-1.六淫(ろくいん)とは?
  2-2.六淫それぞれの特徴
   a.風邪
   b.寒邪
   c.暑邪
——————————————- 以上前回まで
   d.湿邪

 

2-2.六淫それぞれの特徴

d. 湿邪

湿邪とはもちろん、あの嫌な「湿気」のことです。
もちろん湿気が多い環境で生活する以外でも、雨に濡れるなどといったことで湿邪の影響を受けるんです。

まあでも、あの時期に雨がたくさん降るからお米も作れるし、夏に水不足にならないし、ある程度の湿度がある環境だからこそ麹を代表とする優秀なカビが育って発酵食が豊富なわけだし、日本人の皮膚のキメが細かいのも湿気が多いせいだと言うし、あながち悪いことばかりではないですね。

ということで、湿邪の特徴について見ていきましょう。

 

・湿邪は陰の性格​

湿邪というのはもちろん環境にある余分な水です。
つまり湿気ですね。
陰陽で分けると陰性の邪気ということになります。

先日メルマガにも書きましたが、東洋医学では必要以上に水がカラダにあるのは良くないと考えるんです。
カラダの外の水が湿気で、これがまさに湿邪という邪気ですが、この湿邪はカラダのなかの水と呼応して、余計にカラダに悪さをするんです。
症状としてはたくさんあるので、あとで整理して書きます。

 

・重くて濁っている​

湿邪には重い濁っているという特徴があります。

まず重いという方ですが、湿邪の影響を受けると頭やカラダ、手足などが重だるくなります。
頭痛を例に挙げて説明すると、頭痛にもいろいろな種類の痛みがありますよね。
キリキリ痛い、ズキンズキン痛い、締め付けられるように痛い、鈍く痛いなどなど…。
このなかの「頭が重い」というときの原因が、この湿邪である可能性が高いんです。

それから濁るという方ですが、これは排泄物や分泌物が濁るということで、
尿が濁ったり、濁った涙、つまり目ヤニがおおくなったりということ。

 

・粘っこい

湿邪には粘滞性という特徴もあります。

これは粘っこくって、流れが悪いということです。
この邪気にやられると気の流れが悪くなったりして、関節に痛みが出たりもします。
それと、この邪気による病は治りにくくて、再発しやすい傾向にあります。
湿だけに、しつこい(笑)

 

・下にいく

これは当然ですよね。
湿気というのは水で、水は低い方へ向かって流れますから、カラダの下の方に影響が出やすくなるということです。
代表的な症状としては下痢とか足のむくみなどで、尿の出が悪くなったりもします。

 

・消化や水の流れが悪くなる

湿邪は脾という臓の働きを悪くします
脾はいってみれば消化器系ですから、梅雨にお腹を壊しやすいというのはこういう理由もあると思われます。
脾はカラダのなかの水の流れにもかかわっているので、湿邪にやられると水の流れがわるくなって、水毒のような悪いものが生まれたりしますし、むくんだりもするというわけです。
胃がつかえたり、すっきり排便できないのも湿邪による影響だと考えられます。

 

・カラダのなかの水をチェックする方法

カラダのなかの水の状態をみる方法としては、舌がおススメです。
舌の表面には苔が生えていますけど、ところで苔って自然界ではどんなところに生えますか?
そうです、湿気が多いところですね。
舌の上の苔も同じなんです。
つまり舌の苔が多いということは、カラダのなかの水分が過剰だということになります。

面白いでしょう?

そうそう、舌の苔が厚いかどうかは、苔を通して舌本体が見えるかどうかで決めます。
さっそくご自分の舌を鏡で見てみてください!

​今回はここまで。
次回以降も他の邪気について説明していきます。

 

まとめ

本日の内容のまとめです。


・湿邪の影響ではカラダが重だるくなる

・湿邪はカラダの下の方に影響する

・カラダのなかの水の状態は舌の苔でチェック


 

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