東洋医学では病気の原因をどう考えるのか?(6)

知っておくと役に立つ東洋医学的な”病気の見かた” その9

東洋医学では病気の原因をどのようにとらえているのかについての6回目です。
 
風、寒、暑、湿、燥、火という外からの(季節性の)病気の原因(外因)を風邪、寒邪、暑邪とみてきましたが、今回は5つめの燥邪です。
日本では地域によって異なりますが、冬がいちばん乾燥するところが多いかもしれません。
今年の冬に向けて学んでおきましょう。
 
 
目次
 
  1-1.三因について
  1-2.古典に書かれた病気の原因分類
  1-3.現在の中医学での考え方
  2-1.六淫(ろくいん)とは?
  2-2.六淫それぞれの特徴
   a.風邪
   b.寒邪
   c.暑邪
   d.湿邪
——————————————- 以上前回まで
   e.燥邪
 
 

2-2.六淫それぞれの特徴

e. 燥邪

燥邪はもちろん、気候特徴としての乾燥のことです。
もちろん気候としての湿度の低下以外にも、室内の暖房・エアコンの種類などによっては燥邪の影響を受けます。
 
年齢とともにでやすくなる肌の乾燥を環境のせいにしている場合などをよく見受けますが、
こちらについては、肌に何かを塗ることでなんとかなると考えるよりも、
食べるものや生活自体を見直さないと改善しないということに気付くべきかもしれません。
 
ということで、燥邪の特徴について見ていきましょう。
 
 

燥邪はもちろん乾燥させます

燥邪はカラダのなかの水を攻めたて、結果的に乾燥させるというのは当然のことです。
どこが影響を受けやすいかというと、口、鼻そして皮膚です。
 
乾燥の影響をもっとも受けるのはもちろん体内の水分ですから、
ちょっと以前に学んだことを復習しておきましょう。
 
東洋医学ではカラダの水をふたつに分けて考えるます。
そうです、津と液です。合わせて津液(しんえき)と呼びます。
津はサラサラした水分で全身をめぐって潤していて、液はネバネバした水分で関節・臓腑などを潤しています。
 
それからだいじなこととして、水は血のもとなっているというのがあります。
ということは、水の不足は血の不足につながるということです。
 
そういわれると、「やっぱりたくさん水を飲まなきゃいけないんだ!」と思うかもしれませんが、
水は取り過ぎてめぐらなくなると、痰や湿というものに変化して、これまたいろいろな問題が起こります。
なにごとにも加減が大切ですね。
 
 

肺にダメージをあたえます

臓腑の中で燥邪の影響をもっとも受けるのはです。
「肺はに開竅(かいきょう)し、嬌臓(きょうぞう)と呼ばれる」といいます。
 
どういうことかというと、
肺と関係のある人体の穴は鼻で、肺の状態は鼻に現れやすいということ。
肺を病むと鼻閉や鼻汁という症状が起こるのはそのためです。
 
それから「嬌」という字には「なまめかし」という意味がありますが、
中国語では「弱弱しい」という意味があるんです。
肺という臓は弱い臓だという意味で、つまり病気になりやすいということなんです。
だから、ちょっとしたことで咳や鼻水が出たり、痰がからんだりするんですね。
 
 

カラダが熱っぽくなることもある

カラダが乾燥すると、体内の水が減ります。
この水は、カラダを冷やして熱を持ち過ぎないようにする役割がありましたね。
そういう意味で水が減るということは、カラダが熱の方に偏る可能性があるんです。
 
こういう熱を「虚熱」といいます。
虚は不足という意味で、水が不足することででる火照りのような熱のことをいうんです。
この熱、夕方から夜にかけて上がってきます。
なんとなく夕方になると熱っぽくなって、体温計で測っても37℃以下の方は、この虚熱かもしれません。
 
 

 

 

カラダのなかの水をチェックする方法

前回、カラダのなかの水の状態をチェックする方法として舌をみることをおススメしました。
体内の湿気が多いと、舌の苔が多くなるということでしたね。
 
これ、逆にカラダが乾燥して水分が少なくなると、舌の苔も少なくなるんです。
場合によっては苔がまったくなくてツルんとしている舌もあります。
 
まずはちょっと、鏡でご自分の舌を見てみてください!
  
​今回はここまで。
次回は邪気の最後で「火邪」について説明していきます。
 
 

まとめ

本日の内容のまとめです。

・燥邪の影響で口、鼻、皮膚が乾燥する
・燥邪は肺にダメージをあたえる
・乾燥によってカラダに熱が生まれることがある
・カラダのなかの水の状態は舌の苔でチェック


 

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