「東洋医学×分子栄養学」から見た、本当に大切な胃腸についての基本のキ

前回、ブログを再開することをお知らせした結果、想像以上に多くの方から励ましや期待のコメントをいただきました。
コメントくださった方、投稿をシェアしてくださった方、ありがとうございました。
「豚もおだてりゃ木に登る」(じつは私、亥年生まれなので中国では豚年!)ということで、かなり登る気になってきました(笑)
 
今回は、東洋医学的にも分子栄養学的にも、胃腸がとても大切だというお話です。
最近「腸活してる」とか「腸内環境が大事なんだよ」とか、よく耳にします。
腸まで届く乳酸菌入りのヨーグルトをせっせと食べている方も多いかもしれません。
 
でもちょっと待って、胃を忘れていませんか?
もちろん腸は大切です。
ですが胃も、腸に勝るとも劣らず大切な六腑のひとつなんです。
そのあたりのことも含めて、基本的なことを少し書いてみます。
 
 
■私たちのカラダは何でできているのか?
 
We are what we eat.
私たちは食べたものでできている。
前回も書きましたが、よく言われることです。
しかし正確には少し違うと思っています。
 
We are what we can digest.
私たちは消化できたものでできている。
(英語、合ってますかね? 得意な方、直してください!)
つまり、食べても消化できないと身にならないということです。
 
最近、患者さんの血液検査のデータを見せていただいていると、低タンパク傾向の方がとても多いのに驚かされます。
追加問診で食事の内容を細かくお聞きすると、「肉も魚もちゃんと食べています」という答えが返ってきます。
大前提として確認しておきますが、タンパク質はカラダを構成しているもっとも大切な栄養素です。
筋肉や臓器などカラダをつくるもとになっているし、酵素やホルモン、免疫物質などもタンパク質からつくられます。
 
これだけ食べ物が溢れている時代に、栄養不足って…。
つまり、食べてはいるけど吸収できていないということです。
その理由にはいろいろと考えられますが、「胃酸の出が悪い」可能性がとても高いですね。
日本人は胃酸の出が悪いひとが多い傾向にあるようです。
 
胃酸の出が悪いと、タンパク質が十分に消化されません。
そうすると未消化のタンパク質は腸の環境を悪化させ、腸内の炎症を引き起こす原因にもなります。
腸内環境が悪いと、アレルギーなどが起こりやすくなるのは、よく知られていますね。
最近よくいわれている腸脳相関によって、メンタルにも影響してきます。
 
分子栄養学的にみると、胃酸の出が悪いとミネラル不足傾向にもなります。
ビタミンに比べてミネラルは吸収が悪いので、胃でイオン化しないと吸収されないからです。
ミネラルのうち鉄が不足すれば、エネルギーを生み出す代謝が悪くなります。
簡単にいえば、エネルギー不足になるということ。
複雑にいえば、解糖系だけしかうまく回らない、つまりTCA回路や電子伝達系が回らない状態なので、エネルギーのATPが十分につくれない状態です。
 
こういう方は、ロカボ(低糖質)ダイエットをしても、元気が出なくなったりやる気がでなくなるだけでうまくいきません。
それから、胃酸の分泌は年齢とともに低下しますから、高齢者は特に気をつけなければなりません。
 
 
東洋医学的に診てみると、胃酸の出が悪くて鉄の吸収が悪い方は、もちろん胃の異常もでますが血虚や気滞になる傾向があると考えます。
血虚というのは東洋医学の診断用語で、文字通り血が足りないことで、カラダのいろいろなところに栄養が運べません。
ちょっと貧血っぽい栄養不足の状態のことです。
気滞というのはカラダのエネルギーの元である気の流れが悪いこと。
東洋医学では気血水は不足がないだけではなく、スムーズに流れていなくてはいけないと考えます。
気の流れが滞ると、結果的にイライラしやすくなったり逆にうつっぽくなったりと、メンタルが不安定になりやすくなります。
 
東洋医学的にも消化・吸収の力はとても大切です。
食べたものがキチンと消化されないと「食滞」というものになってカラダに悪さをします。
食滞は「食毒」ともいわれたりします。
せっかくカラダのためにと思って食べたものが、毒になってしまうんですよ。
東洋医学でも初期の消化に関わるのは胃ですから、この胃をいい状態にしておくことはとても大切なことなんです。
 
胃のチカラを引き出す食べ方については、次回にご紹介しますね。
今回はここまでです。
 
 
東洋医学×分子栄養学でカラダを診てほしい方はこちらから↓
 

 

 

Back to Top ↑