なぜ「東洋医学×分子栄養学」なのか?

まずは前回の補足から。
書き忘れた胃酸のチェック方法は下記のとおりです。
私も試してみましたが、5分半ほどでゲップでました!

胃酸分泌セルフチェック方法
 ・水50ccに食用の重曹(炭酸水素ナトリウムまたは重炭酸ナトリウム、ベーキングパウダーのこと)をティースプーン1杯(2g)入れて、食前に飲む
 ・タイマーをかけて、ゲップが出るまでの時間を計る
〈判定〉
 ・3分以内にゲップが出たら胃酸分泌は正常
 ・3~10分ならまずまず
 ・10~20分はいちおう許容範囲
 ・20分以上は胃酸分泌不足

今回は、なぜ「東洋医学×分子栄養学」なのか?
このブログで「分子栄養学」ということばを初めて聞いた方もいるでしょうから、まずはその辺りから始めます。

■ 分子栄養学って?

分子栄養学は、分子整合栄養医学とかOrthomolecular(オーソモレキュラー)といわれる栄養療法です。
どんなことをするのかというと、栄養素やミネラルなどを使って医学的な効果を目指します
このオーソモレキュラーという名前は、ノーベル賞を受賞したライナス・ポーリングが名付け親です。

初期には、カナダのエイブラハム・ホッファーという医師が、6000人もの統合失調患者をこの治療方法で社会復帰させました。
主にナイアシン(ビタミンB3)とビタミンCを使ったといわれています。
ちょっと驚きませんか?
クスリではなく栄養療法で重症の精神疾患が治るって!!

ただし誤解して欲しくないのは、足りない栄養素をただ単純に取るという栄養療法ではないということ。
なぜその栄養素が不足するのかを分子レベルで検討し、それに対処する方法を考え、適切な順序で解決していく。
これってまさに本質的な治療ですよね。

それと、サプリメントありきではなくあくまでも食事が基本。
これは、東洋医学的にいえば本治法ということになります。

もちろん病気や体調不良の原因は人によってそれぞれ違うので、個別の対応がとても大切になります。
だから全員同じサプリを大量に飲むとか、タンパク質が大事だからひたすら肉を食べるとか、ではありません。
カラダって人それぞれだし、もっと繊細なものですからね。

■ バランスが…

私が「東洋医学×分子栄養学」を実践している理由は、それぞれの考え方の基本スタンスが同じだからです。
それは次の2点です。
根本的な原因に対処すること
バランスの重視

「本治」という原因に対処するという考え方については、いままで書いてきたとおりですので、ここではバランスについて最近考えていることを書いてみます。

分子栄養学では、ビタミンとかミネラルの不足に注目します。
例えば 血液検査のAST(GPT)とALT(GPT)の数値から、ビタミンB6の不足の可能性などがわかります。
ビタミンB6はタンパク質をエネルギーに変えたり、皮膚や粘膜の健康に必要です。
ですからこういう状態の方には、口内炎や皮膚炎が起こりやすいわけ。
これは問診すればわかります。

また、ビタミンB6が不足していると、ビタミンB群の不足が予測されます。
ビタミンB群は腸内の善玉菌がつくってくれますから、これが不足するということは腸内環境が悪化している可能性があります。
腸内環境が悪いということは、食生活の問題があるか抗生物質の服用などが考えられるので、そのあたりを問診で尋ねます。

この場合、ビタミンB6を飲めば解決するという問題ではないことは一目瞭然ですね。
まず腸内環境を良くするような食事のアドバイスが先決です。
必要に応じてプロバイオティクスや消化酵素を補いますが、あくまでも腸内環境が改善する(つまりはお通じが良くなること)が目標になります。

ここで「腸内環境がいい」とはどういうことかを説明しましょう。
腸内には1000種類以上、数は600~1000兆個の細菌がいるといわれています(ちなみにこの数字、調べるたびに増えてます)。
腸内細菌の重さを合わせると1.0~1.5Kg。
それを善玉菌、悪玉菌、日和見菌に分けます。
この比率が2:1:7が理想です。
これって善玉菌が多ければ多いほどいいわけではないんです。
ここでもバランスが大事。

それから例えばカルシウム
これって取れば取るほど骨が丈夫になると思っているかもしれませんが、それは違います。
ここでもバランスが大切なんですけど、それはマグネシウムとのバランス

マグネシウムは、生体内で約300種類もの酵素反応に必要とされる必須ミネラルです。
不足すると体内の化学反応が円滑にいかなくなって、疲れやすいとか、何となくだるいとか、イライラするなどの症状が出ます。
このマグネシウム、カルシウムを摂り過ぎると吸収が阻害されることなどが分かってきています。

理想のバランスは、カルシウム:マグネシウム=2:1とか1:1。
ちなみにカルシウムといえば「牛乳」ですが、カルマグバランスは11:1とかなり悪いんです。

そしてこのバランスにおいて重要なことは、常に動いているということ。
生物学者の福岡伸一さんがいう「動的平衡」です。

生き物は、常に動いている。
全身に37兆ある細胞は、常に入れ替わって(つまり新陳代謝して)いる。
その動きの中でのバランス(平衡)がポイントです。
カラダのなかのいろいろなところで、こんな具合にバランスが重要なんだと日々痛感させられています。

同じように東洋医学でもバランスをとても重視します。
陰陽や気血水、五臓のバランスは基本中の基本。
食事では五味(酸味、苦味、甘味、辛味、塩味)のバランスが大切です。
感情も喜怒哀楽のどれにも極端に偏らないことが大事。
運動のやりすぎもダメなら、運動しなさすぎもダメです。

例えば鍼灸で、腰の痛みをお腹で、頭の痛みを足で取るというような考え方も、まさにバランスですね。
すべてにおいて「バランスがイイ」が基本なんです。
だから「東洋医学×分子栄養学」。
東洋医学的には、私は少々変わり者なのかもしれませんが・・・(笑)

今回はここまでです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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