カラダの声は聞けば健康になれるのか? を「東洋医学×分子栄養学」で考えてみた!

今回は、自分の健康を自分で守るために大切だと思うことについて書いてみます。
健康は他人が守ってくれるものではなく、自分で守るものです。
 
病気になったら病院に行って、薬をもらえば治ると思っているひとがたくさんいるように思いますが、それは間違いです。
薬を飲んでも治らない場合が多いことを知っておくべきですし、薬には(例え漢方薬でも)基本的に副作用があることを知っておくべきです。
 
今回もちょっと長いですけど、最後までお付き合いください。
 

■ カラダは声を発している

「カラダの声に正直に生きよう!」ってよく聞く言葉ですよね。
そういわれると、なんとなくナチュラル系でカラダにやさしい感じがします。
じゃあ「カラダの声を聞いて、それに正直に従えば健康になれるのか」ってことについて、「東洋医学×分子栄養学」的に考えてみます。
 
まず、カラダの声ってなんでしょうか?
東洋医学的にいうと、カラダがだるいのは、調子が悪いから動かないでっていうカラダのサイン。
食欲がないのは、食べ物の消化や吸収でエネルギーを使ってる余裕がないくらい病気に対抗しなければならないから、食べないでっていうカラダのサインのこと。
もちろん痛いってことは、具合が悪いから動かさないでっていうサインです。
これがカラダの声。
 
そういう、自分のカラダが発している小さな声を丁寧に聞き取って、それに応えることは健康を守るためにすごく大事なことです。
現代人のように、忙しくて自分の声を無視してでもやらなきゃならないことがいろいろある(ホントにそうかなぁと私自身は疑問に感じていますが…)と、そんな声を聞かなかったり見なかったことにして、頑張り続けてしまうことが多いのかもしれません。
 
私が考える生活習慣病って、まさにこの「自分のカラダの声を無視し続けること」の積み重ねでなる病気です。
だから、カラダの小さな声を聞く耳を持つことは、健康なカラダでいるためにとても重要だと考えています。
 
でも、こんな声が聞こえてくるのはたぶん「未病」の段階のうちだけ。
この声を無視し続けると、徐々に病気の段階に入っていって、声すらも聞こえなくなってくる。
さらに病気のステップが進むと、カラダの声はときに逆方向の声を発するようになるんです。
 

■ カラダの声が破綻へと導く?!

分子栄養学的に患者さんのカラダを診ていると、じつはそのひとに足りないものほど食べられないことがわかります。
タンパク質不足のひとは肉が苦手なひとが多いですし、鉄不足のひとはムカムカして鉄剤を飲めないんです。
 
前にも書いたように、タンパク質が吸収できないのは胃酸が少ないことが大きな理由のひとつです。
だからタンパク質が足りないのに、タンパク質が苦手になるんです。
 
例えば、鉄不足のひとのパターンはこんな感じです。
 
胃酸の出が悪い→鉄が吸収できない→鉄欠乏になる→糖質以外の栄養からエネルギーがつくりにくい→糖質でエネルギーを取るしかない→甘いもの好き→さらに鉄が不足する
 
胃酸の出が悪いから鉄が取れないってことは、根本治療は鉄の補給ではないですね。
 
特に日本の女性は生理があるうちは鉄が不足気味になりますが、男性で鉄欠乏のひとは甘いもの好きのひとが圧倒的に多いです。
 
ところで、日本人の2人に1人がかかり、3人に1人が死ぬといわれるがんのエネルギー源は、糖質がメインだといわれています。
がん細胞をみつけるのに使うPET検査は、「糖が集まっているところ=がん」と診断する検査ですからね。
 
だから、がん細胞を増殖させたくなければ、糖質を控えるべきだということになります。
でも、がんになるとカラダが異常に糖質を欲しがるみたいです。
 
これは健康になるためのカラダの声を、がん細胞が元気になるための声が上回ってるからかもしれません。
つまりこの場合は、糖質が欲しいというカラダの声に従うと、破綻(がんが進行して最悪の場合、死ぬ)へと向かうということを意味しています。
 
カラダは破綻に向かうような声を発するようになることがある、ということも知っておくべきでしょう。
 

■ 薬膳的にみたカラダの声としての五味

薬膳的に食材を選ぶ要素のひとつとして五味というものがあります。
酸味、苦味、甘味、辛味、鹹(塩味)の五つの味です。
 
それぞれが同じ五行に属する特定の臓と親和性を持っていると考えられています。
具体的には、肝は酸味と、心は苦味と、脾は甘味、肺は辛味、腎は鹹味と関連が深いという具合です。
 
東洋医学の重要な古典のひとつ『霊枢』五味篇第56には、それぞれの味は同じ行に属する臓に栄養を与えるとされています。
つまり肝が弱っていたら酸味をとると、肝に栄養が与えられるということです。
 
また五臓だけでなく各臓に関連するカラダの組織にもいい影響があると書かれています。
つまり酸味は筋、苦味は血、甘味は肉、辛味は気、鹹味(塩味)は骨を強くするということ。
 
五味に関しては、それ以外にも五禁というのがあって、肝の病には辛味、心の病には鹹味、脾の病では酸味、肺の病では苦味、腎の病では甘味を取るのが良くないとされています。
 
こんなことを利用すると、味の好みなどでそのひとがいまどの臓を病んでいるかを推測したり、その病であまり取るべきでない味をアドバイスしたりすることが可能になるというわけです。
面白いでしょ!
 

■ まとめ

以上の内容をまとめた結論としては、下記のシンプルな法則が出てくるように思えます。
 
・カラダの声に従うかどうかは、そのひとの状態によっても違ってくるので、一概に従えばいいというわけではない
・場合によっては、カラダの声は破綻へと導く場合もあるので、気をつける必要がある
・しかしながら、小さなカラダの声を無視しないことが自分の健康を自分で守るためには最低限必要なことである
 

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