秋の養生法

少しずつ秋めいてきました。
 
6年も前に投稿したものに少し手を加えて、もう一度秋の過ごし方についてアップしてみます。
毎度のことながら、ちょっと長いです(笑)
 
約2千年前に書かれた東洋医学の古典『素問』第二「四気調神大論」にある文です。
まずは原文の書き下しからどうぞ。
 
秋三月、これを容平という。
天気は急を以てし、地気は明を以てす。
早く臥し早く起き、雞と倶に興く。
志をして安寧ならしめ、以て秋刑を緩やかにす。
神気を収斂(シュウレン)し、秋気をして平ならしめ、其の志を外にすることなく、肺気をして清ならしむ。
此れ秋気の応、養収の道なり。
これに逆らえば則ち肺を傷り、冬に飡泄(ソンセツ)となり、蔵に奉ずる者少なし。
 
続いて日本語訳です。
 
秋の3ヶ月は、「容器の中に収穫物がいっぱいに盛り上がって受けとめられている」、そういう季節です。
 
天の気はキリリとして清冽(セイレツ)で、地の気ははっきりと明確です。
秋は地平線や山の稜線がハッキリと見える季節、というような意味ですね。
 
この時期は、早寝早起きすべきです。
つまり鶏と一緒に起きなさい、ということ(鶏を飼っているひとを最近見かけませんが…)。
 
心を安らかにして、秋の粛殺の気(冬に向かっていく陰方向の気の動き)を緩和させて、心を収斂(内側に向ける)させて、秋の季節に適応するような気持ちを持ちましょう。
 
心を外に向けないようにし、肺の気を清らかに保つようにしなければいけません。
これが秋に適応して収(収斂とか収穫を意味する)を養う道理です。
 
これに反すると肺が病んで、冬になるとその影響で下痢をするようになります。
冬の季節特徴である「蔵(ものしまっておくということ)」という機能がうまく働かなくなるからです。
 
 
今回の解釈は、父がやっていた素問講義のものを部分的に使ってみましたので、一般的なものとは多少違うかもしれません。
 
秋は収斂・収穫する季節で、気は外ではなく内に向かい、陰の気が少しずつ盛んになってくるキリッとした季節です。
 
だから、心を安らかにし、早寝早起きするのが養生的にはいいわけです。
秋と関連する臓は肺なので、肺を清らかにすることが大切です。
 
具体的にいうと、きれいな空気を肺いっぱいに満たしてあげることですね(結論はシンプルでした 笑)。
早起きして、外に出て深呼吸してみましょう!
 
よく、東洋医学的な秋の過ごし方に、秋は乾燥する季節だから云々、と書かれているものがあります。
中国の中原地方ではそうかもしれませんが、日本の秋は必ずしも乾燥する季節ではありません。
 
どちらかというと、秋の長雨といわれるように雨も多く、単純に乾燥とはいえないように思います。
中国に起源を発する東洋医学を日本で行うときに、注意しなければならないことのひとつですね。
 
まぁそうは言っても、養生には個人差もありますから、自分に合った養生法を探してみてください!
 

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