先日、鍼灸の治療に併せて食事や栄養についての指導をしたある患者さんに、こんなことを言われました。
患者さん「先生、私は食事のこととかまったく分かってなかったので、栄養の勉強を始めることにしました」
私「ほーそれはスゴイ」
患者さん「今年1年かけてカラダを変えようと思いますので、いろいろご指導ください」
エライですね〜!
こういう姿勢の患者さんは、必ず良くなります。
でも、ただ黙って見守っているのもなんなので、ちょっとブログで応援することにしました。
ということで、今回は「栄養素の基本のキ」の第1回目は三大栄養素のひとつ、タンパク質。
これ、シリーズ化します(笑)
そうそう、ついにYouTube始めました!!
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◾︎タンパク質って?
漢字で書くと「蛋白質」、英語だとprotein(プロテイン)。
蛋は卵、蛋白で卵白のことですね。
脂質、炭水化物とあわせて三大栄養素と呼ばれます。
なんで三大栄養素なのかというと、この3つはどれもATP(簡単にいうとエネルギーのこと)になるものだから。
そもそも栄養素というものには、次の3つの働きがあります。
・カラダのエネルギーになる
・カラダをつくる材料になる
・カラダの調子を整える
エネルギーになるのは三大栄養素のタンパク質、脂質、炭水化物。
それぞれの英語の頭文字をとってPFCといい、PFCバランスがどうのこうのなどと言われます。
カラダをつくる材料になるのは、タンパク質と脂質。
これとても大事ですね。
カラダの調子を整えるのはビタミンやミネラル。
だからビタミンやミネラルのサプリメントだけ摂ってても、生きてはいけません。
知らない方は少ないとは思いますが、タンパク質を含む食品を一応挙げておきましょう。
肉類、魚介類、卵類、大豆製品、乳製品などです。

◾︎タンパク質はアミノ酸の集まり
もう少し細かくみていくと、タンパク質は20種類あるアミノ酸が結合してできています。
いろんな組み合わせ方があるので、タンパク質の種類は10万種類以上といわれています。
この20種類のアミノ酸は、大きく次の2つに分かれます。
・必須アミノ酸(体内で合成できない→食べ物で摂らないといけない)
・非必須アミノ酸(体内で合成できる→だからといって摂らなくても良いわけでもない)
必須アミノ酸の中でも特に筋肉をつくるのに役立つバリン、ロイシン、イソロイシンを合わせてBCAAと呼びます。
9種類の必須アミノ酸だけが入っているのが、少し前に流行ったEAAってやつですね。
ちなみにプロテインはタンパク質っていう意味だからいろんなタンパク質が入っていて、アミノ酸まで細かくはなっていないので、それなりに消化吸収の力は必要になります。
◾︎タンパク質のはたらき
タンパク質のはたらきは大きく分けると以下のようになります。
カラダをつくっている構造物である皮膚や骨から臓器。
代謝のための酵素、食べ物を消化するのに必要な消化酵素、酸素や脂質を運ぶ役割。
さらには病気からカラダを守る免疫にまで使われる大切な栄養素だということがわかりますね。
(参考:Wikipedia)
・酵素タンパク質:代謝酵素・消化酵素
・構造タンパク質:コラーゲン(皮膚、靭帯、骨、軟骨など)、ケラチン(毛髪、爪など)などカラダを構成する
・輸送タンパク質:ヘモグロビン、アルブミン、アポリポタンパク質など何かを運ぶ役割
・貯蔵タンパク質:栄養貯蔵に関わるタンパク質(フェリチンなど)
・収縮タンパク質:運動に関わるタンパク質(筋肉を構成するアクチン、ミオシンなど)
・防御タンパク質:免疫グロブリンなど免疫機能に関与する
・調節タンパク質:遺伝発現やタンパク質の機能を調整
◾︎東洋医学では…
東洋医学での食の考え方は薬膳といいます。
よく、東洋医学=玄米菜食だと思っている方がいますが、それは違います。
東洋医学は中国の伝統医学なので、もちろん動物性タンパク質が豊富な肉も魚も食べます。
バランスよく(これ難しい言葉ですが…)自分のカラダに合った形で何でも食べるのが、東洋医学の食養生ですね。
ちょっと書ききれなかったので、続きは次回に。
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