桜も散り、いよいよ春めいてきましたが、コロナのためになんだか心が晴ればれとしませんね。
そんな状況を打破するために、今回は春と関係が深い肝臓とストレスの関係について考えてみます。
春の過ごし方とコロナに負けないメンタルの育みかたについてです。
*春という季節
「春は発生するという性質をもった季節で、天地が生じ、万物が栄える」。
二千年以上前に成立した東洋医学の古典『黄帝内経』の素問にそう書かれています。
ですから春の過ごし方としては、
「遅く寝ても早く起きるようにして、活動的に過ごし、気持ちを伸びやかにする」ことが大事なんです。
この鬱々とした雰囲気のなかでは、特に夜型にするのではなく早起きして、早朝にゆっくりと散歩するようにしましょう。
そのことでカラダの気の流れが良くなります。
気の流れが良くなると、気分がうつ傾向になりにくくなります。
*肝臓は気の流れを良くする
気というものは、不足するのも良くないけど、流れが悪くなるのも良くないんです。
肝という臓は、五臓六腑のなかでも特にこの気の流れと関係が深いといわれています。
さらに五臓を季節に割り振ると、肝は春に当てはまります。
つまり、春には肝をいい状態にしておくことが健康のために大切だということ。

*気の流れを妨げる最大の原因はストレス
先日、高校生の患者さんの相談を受けました。
コロナ騒動で家から出ない生活が続き、心配なニュースばかり見ているうちに、眠れなくなり、食欲もなくなって、不安感が増して気持ちが落ち着かない、というものです。
近頃は「こういう子たちが増えているんだろうなぁ」と、とても心配になりました。
この、ストレスで食欲が落ちたり気分に影響するというのは、東洋医学的にもよく見かけるパターンです。
五行の関係性で肝がストレスを受けた結果、脾という臓にその影響があらわれ、脾の機能である消化吸収、ひいては食欲に問題があらわれるということです。
もちろん肝へのストレスによって気の流れが悪くなることで、メンタルが不安定になるというのも東洋医学的に理解ができます。
分子栄養学的には、次のような流れが考えられます。
ストレス→交感神経が緊張→消化・吸収力が低下→栄養素の不足→脳内神経伝達物質の代謝低下→メンタルの乱れ
睡眠やメンタルの障害には、特にビタミンB6やマグネシウムが必要です。
*ではどうすればいいのか?
・気は動かないと流れにくいので、早起きして散歩しましょう
・活動的に過ごし、気持ちを伸びやかにしましょう
・いま自分ができることを考えて、そのことに集中してみましょう
まず、気を動かすことが大切です。
そのためには、自分が好きな香りを嗅ぐというのもひとつの方法です。
アロマポットなどで、自分のお気に入りの香りを嗅いでみましょう。
気は、動くと流れます。
家のなかにこもらないで、外を散歩しましょう。
特に早朝、人にあまり会わないような時間帯にゆったりと散歩して、キレイな朝の空気を胸いっぱいに吸い込みましょう。
人間は「自分でコントロールできないこと」(いまならコロナ問題)にストレスを感じるものです。
逆に「自分でコントロールすることができる」ことを行うとストレスを意識しないですみます。
何でもいいのでいましかできないこと、いまだからできることを考えて、それを実践しましょう。
世界がコロナウイルスから解放されて皆んなが楽しく集えるようになる日を待ちながら、いま自分ができることに集中してカラダとココロを健やかに保ち続けましょう。
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