分子栄養学を独学する本ならこの13冊がオススメ

東洋医学×分子栄養学

「栄養でうつが治る」とか、 「日本人のほとんどが質的栄養失調」、 などという言葉を耳にする機会が増えましたね。

これは、従来の栄養学とは違った考え方で、栄養を見直す動きが活発になってきた証拠だと思っています。
この考え方を「分子栄養学」といいます。

そこでこの記事では独学にオススメな本を13冊厳選してご紹介します。
この記事でできるようになることは、下のようなこと。

  • 栄養の最先端「分子栄養学」の基本に興味が湧く
  • 分子栄養学の基本を独学で学ぶことができる
  • 生活習慣病が自分で予防できるようになる
  • 自分に合ったサプリメントが選べるようになる

いまから買っておいて、年末年始にでも一気に読んでみるのもいいかもしれませんね。

最近、この分子栄養学を勉強したいと思っている方も、少しずつ増えているような気がします。
私自身もセミナーでカウンセラーの認定を受けましたが、いろいろな団体が様々なセミナーをやっていて、それぞれ一長一短で選ぶのが大変なんです。

そこで、そんな人たちのために、まずは独学用のオススメ本を紹介してみることにします。
今日までで私が読んできた関連書籍104冊のなかから厳選してありますので、必ずやあなたの役に立つと思います。

紹介の方法はこんな感じでいきたいと思っています。

書籍情報:書籍名/著者名/出版社名/Amazonリンク(クリックすれば跳べます)
があれば、そこに書いてある(なければ表紙や裏表紙の)内容
簡単な内容紹介と私がオススメする理由

この紹介順に読んでいくのがいいかもしれません。
それでは早速、始めましょう。

医者が教える「あなたのサプリが効かない理由」

書名:医者が教える「あなたのサプリが効かない理由」
著者:宮澤賢史
出版社:イースト・プレス

・あれこれ飲むのはNG!実は危険な飲み合わせ、飲み方
・処方薬服用中のサプリは要注意
・取りすぎが不調を招くビタミンA
・単体で摂っても効果が少ないミネラル・ビタミンB
・日本人に不足がちなのはカルシウムよりもマグネシウム
・足りない栄養素を見つけ、補うコツを教えます
・一般検診でわかる、あなたに足りない栄養素からサプリのパフォーマンスを高めるために「避けるべきこと」「やるべきこと」!

分子栄養学の基本を学ぶなら、まず読んで欲しい本です。
その理由としては、「検査をして、足りない栄養素をサプリで飲めばいいわけではない」と書いているからです。
それじゃ、一生そのサプリを飲み続けることになりますからね。

ではどうするのか?
その栄養素が足りなくなった理由を考えて、「根本原因に対処すること」が大事だと言っています。
著者は、私の所属する「臨床分子栄養医学研究会」の会長で、つまり私の師匠にあたる方です。

寝たきりを防ぐ「栄養整形医学」骨と筋肉が若返る食べ方

書名:寝たきりを防ぐ「栄養整形医学」骨と筋肉が若返る食べ方
著者:大友通明
出版社:青春出版

・一生歩ける体をつくる「運動以前」の新常識
・疲れない!痛まない!骨折しない!
・「肉より魚が体にいい」は腰痛のもと!?
・糖質の摂りすぎが骨の老化を招く
・「カルシウムだけ」摂ることの落とし穴
・その食べ方が骨と筋肉の老化を早めていた!
・食事はご飯、パン、麺類が中心
・果物(特にバナナ、リンゴ)を毎日食べる
・健康を意識して、肉や卵を控えている
・体を「材料」から考える栄養整形医学の実践ヒント

整形外科的な症状・疾患に対して、分子栄養学をどう使えばいいかがわかるわかりやすい本です。
著者自身の経験などを踏まえた内容なので、分子栄養学の初心者向きです。

気軽に読みながら、腰痛や膝の痛みなども、栄養が関係していることを知ることができます。

図解でわかる最新栄養医学「うつ」は食べ物が原因だった!

書名:図解でわかる最新栄養医学「うつ」は食べ物が原因だった!
著者:溝口徹
出版社:青春出版

・脳に足りない栄養がわかるチェックリスト付き
・ストレスで消耗する栄養素がある!
・イライラ・不安を引き起こす食べ物とは
・ダイエット、健康志向の意外な落とし穴
・「脳の栄養不足」が一番怖い!
・通院患者の9割が改善した人気のクリニックの「食べる」処方箋

図解が豊富に使われているので、とてもわかりやすく、初心者向きです。
著者は2003年に日本初の栄養専門クリニックを新宿に開設した草分け的な存在の医師で、著書も他に多数あります。

体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!

書名:体内の「炎症」を抑えると、病気にならない!
著者:池谷敏郎
出版社:三笠書房

・クスリに頼らず全身の臓器を元気にするコツ
・肌も髪もきれいになる!若返る!
・血管が強くなる!免疫力アップ!だるさ解消!やせる!「こんな簡単なことでいいの!?」
・いますぐできる!簡単「炎症度」チェック
・「まぐろ」は天然物、トロより「養殖の赤身」がいい理由
・野菜を食べるなら、「生野菜」より「温野菜」
・サラダ油は「炎症を促す油」・アマニ油は「炎症を抑える油」
・3分でできる簡単体操で、疲れ知らず、病気知らずの体に!

栄養療法をする大前提として、「炎症」をなくすことはもっとも大切なことのひとつなんです。
炎症があると、様々な代謝が停滞したり、栄養素をムダ使いしたりするからです。
そんな炎症について、とてもわかりやすく書かれている本です。
やはり初心者向きの本といえます。

血液検査解析を活用!うつ抜け食事術

書名:血液検査解析を活用!うつ抜け食事術
著者:奥平智之
出版社:KKベストセラーズ

・精神科医が教えます!
・あなたの「うつ状態」、栄養の改善でよくなるかも!?
・疲れやすい、眠れない、肌荒れ・シミが目立つetc
・健康診断オールAでもココロとカラダが不調という人へ!
・タイプ別にアドバイス!
 ・鉄欠乏うつ
 ・Bタンパク欠乏うつ
 ・亜鉛欠乏うつ
 ・ビタミンD欠乏うつ
 ・コレステロール欠乏うつ
 ・マグネシウム欠乏うつ

著者は「テケジョ」という言葉を生み出した精神科医。
漫画も入っていたりして読むやすくてわかりやすいけど、意外と内容が濃い本です。

血液データなどからわかることなどをも詳しく載せていますので、ご自分の血液データを照らし合わせて、栄養状態を確かめてみるのもひとつの使い方です。

「新しい栄養学」について語りましょう

書名:「新しい栄養学」について語りましょう
著者:秋野公造・屋比久勝子
出版社:現代書林

・沖縄で独自の栄養学を提唱する治療家と栄養学を研究する現職議員が繰り広げる白熱の健康議論
・沖縄の健康データから未来の日本が目指す栄養の摂り方が見えてくる
・第1章 なぜ今、栄養なのか
・第2章 いちばん大事なものータンパク質の話
・第3章 酸化と隣り合わせの個性的な栄養素ー脂質の話
・第4章 老化や病気を招く酸化ストレスー活性酸素の話
・第5章 代謝のために、なくてはならない微量栄養素ー主にビタミンの話
・付 章 熱が栄養を届ける

対談形式になっていて、読みやすいです。
かなり難しい内容も含まれていますが、ある程度基礎知識が身についてきたら、ぜひ読んでほしい本です。

ポケットアトラス栄養学

書名:ポケットアトラス栄養学
著者:北原健・阿部博幸
出版社:ガイアブックス

・オールカラービジュアルコンパクト栄養図解
・正しい食事ほど効果的かつ経済的な病気の予防法はない
・左ページに詳しい説明
・右ページにカラービジュアルな「イラスト・色別データ・図表
・一項目一見開きでわかり易く編纂!!

オールカラーで、ポケット辞書的に使える便利で詳しい本です。
座右に置いておきたい、ドイツで出版されている栄養学の本の翻訳版です。
私は、わからない言葉があったら、すぐに引くようにしています。

アルツハイマー病の真実と終焉

書名:アルツハイマー病の真実と終焉
著者:デール・プレデセン/白澤卓二監訳
出版社:ソシム

・原題:The End of Alzheimer’s
・「世界一受けたい授業」著者出演で大反響!
・アルツハイマー病は治せる!防げる!
・運動不足、炭水化物摂取、睡眠不足、カビ、ストレス、糖類、喫煙、アルコール、水銀摂取
・これらがアナタの脳にダメージを…
・本書を読めば患者9割を回復させたリコード法のすべてがわかる!

アルツハイマー病の予防や治療を通して、分子栄養学の基本的な理論と方法のすべて収められています。
分子栄養学をキチンと勉強したい人には、是非読んで欲しい本です。

著者の最新著作「The End of Alzheimer’s Program」はまだ翻訳されていませんが、治療や予防のための実践法が載っていて、とても良い本です。

もっとよくわかる!腸内細菌叢

書名:もっとよくわかる!腸内細菌叢
著者:福田真嗣
出版社:羊土社

・健康と疾患を司る“もう1つの臓器”
・茶色い宝石が世界を救う!
・糖尿病、がん、動脈硬化、炎症性腸疾患、自閉症…あらゆる疾患を腸内細菌で語る時代が目の前に

腸内環境は、分子栄養学的にもっとも大切な分野だといってもいいと思います。
その腸内細菌叢に関して、最先端の詳細な情報が欲しければ、これを読むべきです。
医療系の研究者向けの雑誌「実験医学」の別冊です。

日本人の食事摂取基準2020版

書名:日本人の食事摂取基準2020版
著者:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定検討報告書、伊藤貞嘉・佐々木敏監修
出版社:第一出版

・本書オリジナル資料
 1.日本人の栄養所要量、食事摂取基準の沿革
 2.食事摂取基準を正しく理解し正しく活用するために

栄養素の、何をどのくらいとるべきなのかの日本の基準なので、必ず備えておくべきです。
5年ごとに改訂されますので、5年間使えます(次は2025年)。

厚生労働省のサイトにいけば、PDFの情報としてダウンロードできます。
本書はそれに解説を加えてあるので重宝します。

世界一やさしい!細胞図鑑

書名:世界一やさしい!細胞図鑑
著者:鈴川茂
出版社:新星出版社

・TV「はたらく細胞」の細胞博士でおなじみ代々木ゼミナールの鈴木茂先生監修!
・細胞の世界はおもしろい!
・あなたのカラダを作る37兆個以上の細胞がマンガとキャラで楽しく読める!!

分子栄養学で「根本原因を治す」という考え方をするときに、細胞の知識は必須になります。
その内容をわかりやすく学ぶための本として、私にはうってつけでした。

333ウルトラデトックス

書名:333ウルトラデトックス
著者:高城剛
出版社:NEXTRAVELER BOOKS

・驚異のクロレラ解毒力!
・スクエアクリニック副院長本間龍介監修

分子栄養学の治療方法のひとつである「デトックス」に関する健康マニアによる本です。
とても素人とは思えない豊富な知識量と最新知識、さらに著者自身による実践を経た内容で、かなりマニアックなデトックスが学べます。デトックスしてみたい方は、是非読んでみてください。

サプリメントの正体

書名:サプリメントの正体
著者:田村忠司
出版社:東洋経済新報社

・全国のドクターが熱烈支持!
・サプリメント業界を知りつくした著者が本当に効くモノを徹底検証!
・99%が添加物の葉酸
・人毛が原料のアミノ酸
・配合量は「目標値」のC級品
・飲めば飲むほど、健康から遠ざかる!?

医療用サプリメントをつくっている会社の社長さんが書いたサプリの本です。
実際に著者のお話を聞いたことがありますが、とても専門知識の豊富な方です。
トピック的な話がとても参考になるし面白い本です。

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