
ほんとうの健康を自分自身の手でつかむための養生の基本 「呼吸」その7
今回は、養生法シリーズの最初のテーマ「呼吸」についてのまとめです。
いままでの呼吸に関するブログ全6回分のリンクと要約を書いておきますので、参考にしてみてください。
1.ほんとうの健康を自分自身の手でつかむための養生の基本 「呼吸」その1
「なぜ呼吸法が大切なのか?」について、西洋医学と東洋医学の両面からみてみました。
要約すると、西洋医学的には、呼吸のみ自律神経系を意識的にコントロールできるからです。
自律神経のバランスにかかわるような体調不良にも効果があります。
東洋医学的には、呼吸は鼻から清らかな天の気を取り込むものです。
なるべくキレイな空気を吸う必要がありそうです。
2.ほんとうの健康を自分自身の手でつかむための養生の基本 「呼吸」その2
2回目は、
・吐くのが先か吸うのが先か?
・どこから吐いてどこから吸うか?
・呼吸でイメージすること
などについて書きました。
結論としては、
吐くのが先で、鼻から吸って鼻からまたは口から吐くのがいいようです。
呼吸の際にイメージすべきは丹田。
それ以外にも、頭のテッペンと足のウラを緩めるイメージで行うのもイイようです。
3.ほんとうの健康を自分自身の手でつかむための養生の基本 「呼吸」その3
3回目は、 生きている時代の影響と、カラダの重心などについてのお話でした。
スピードとか効率とかを求められる現代では、カラダが緊張傾向にあり、呼吸が浅くなったり、気づくと止まっていたりすることが多いようです。
それから現代人の重心は徐々にうしろに移動していて、そのために上半身が前かがみになり、肩が前に出て胸が狭まって、その結果として呼吸が浅くなる傾向にあります。
胸を開くようにして、呼吸を深くしましょう!
4.ほんとうの健康を自分自身の手でつかむための養生の基本 「呼吸」その4
4回目は、呼吸の最新理論について書きました。
まず、健康を妨げるいちばん大きな要因は慢性的な呼吸過多です。
じつは呼吸で大切なのは、酸素ではなく二酸化炭素だったんですね。
最新の理論では、不規則な呼吸や速い呼吸、一回の換気量が多い呼吸はよくない呼吸とされています。
また、ここでも口呼吸はよくないとされていました。
なるべく音がわからないくらい静かでゆっくりとした鼻呼吸がいいようです。
5.ほんとうの健康を自分自身の手でつかむための養生の基本 「呼吸」その5
5回目は、古典に書かれている呼吸についての記述を紹介しました。
東洋医学の古典である『素問』や『霊枢』に書かれていることを見てみましたが、結論からすると次の1点になります。
ひとことで言えば、呼吸微徐がいい。
微つまり微かで、徐つまりゆっくりとした呼吸ということですね。
最新理論とも共通する内容です。
6.ほんとうの健康を自分自身の手でつかむための養生の基本 「呼吸」その6
6回目は、貝原益軒の『養生訓』に書かれている呼吸について紹介しました。
ポイントは次の3つです。
・緩やかで静かな呼吸を心がけること
・鼻から吸った古く濁った気を、口から少しずつ吐き出すこと
・呼吸の際には、丹田に気を集めること
7.それでは結局、どんな呼吸がいいのか?
最後にポイントのみをまとめてみました。
苦労したわりに、意外と少ないです(笑)
・吐くのが先で、吐くのが後
・鼻から吸って、できれば鼻から吐く
・肩を引いて胸を広げて呼吸する
・できるだけ微かでゆっくりとした呼吸をこころがける
・呼吸の際は、丹田を意識する
養生法シリーズ1「呼吸」はこれで終了します。