メンタルが不安定なのは●●が悪いから!~東洋医学×分子栄養学からみたメンタルケア

2019/10/17(2020/12/21更新)

メンタルが不安定なのは●●が悪いから!
~東洋医学×分子栄養学からみたメンタルケア

東洋医学ドックや鍼灸治療でおカラダを診させていただいている患者さんのなかには、メンタルが不安定な方が結構いらっしゃいます。
 
「東洋医学や鍼灸でメンタル?」と思うかもしれませんが、東洋医学は「ココロとカラダはひとつ」と考える心身一元論に基づいているので、メンタルケアは得意なんです。
 
じつは鍼灸はいろいろな病気に効果があります。
 
日本では、鍼灸は肩こり、腰痛、膝痛にしか効かないと思っている方が多いようですが、小児の夜尿症から妊婦の逆子やツワリ、生理痛や頭痛、腹痛、便秘や下痢、さらにはうつや不安神経症など、守備範囲が結構広いんです。
 
サンフランシスコで臨床実習を少しだけお手伝いしたことがある大学院大学では、AIDSや薬物依存にも効果を出していました。
 
ということで、今回はメンタルについて東洋医学×分子栄養学の視点から考えてみます
 
このコンテンツは。次のような方に向いています。
島田 力

この記事を書いているのは島田 力です。

【東洋医学×分子栄養学】ということを提唱して、セミナーやカウンセリングをしたり、ブログを書いたりしています。
資格としては、鍼灸師・鍼灸教員免許・臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラーです。

私の詳しいプロフィールなどはこちらからどうぞ

1.気滞という病態

東洋医学は「気の医学」だといわれます。
気とはエネルギーのようなものなので、これが不足すると良くないのはわかると思います。
 
ところが気は、流れが悪いのも良くないんです。
この状態のことを気鬱とか気滞といいます。
そして、気の流れが悪いとメンタルが不安定になることが多いです。
 
ではどうして気の流れが悪くなるのか?
その原因としては、ストレスがいちばん大きです。
 
具体的な症状としては、お腹が張ったり、イライラしたり、怒りっぽくなったりしますし、場合によっては喉の閉塞感(詰まったような感じ)がでる方もいます。
 
じつは気というのはエネルギーのことだけではなくて、カラダの中の空気のことも指しています。
ですからお腹が張ったりするわけで、おならやゲップが出たりして空気が流れると楽になるという状態なんです。

2.分子栄養学的に考えてみると…

気滞の症状を分子栄養学的にみてみましょう。
まずお腹が張ったり、おならが出ると楽になるというのは、腸内環境の悪化が考えられます。
ゲップについては、胃の動きも関係していそうです。
・胃腸の状態が悪いと、以前も書いたとおり消化吸収に悪影響を及ぼします
・胃腸の状態が悪くなる原因を考えてみると、自律神経系の乱れが考えられます
・胃腸というのは副交感神経が支配しているからです
つまり、ストレスなどで交感神経が緊張している状態が続けば、胃腸の動きは悪くなるわけです。
食べても吸収できなければ、カラダは整いません。
 
最近は、腸脳相関などと盛んに言われるようになりましたが、腸の状態は脳(つまりメンタル)ととても関係が深いんです。
 
イライラや怒りっぽいという症状も、交感神経の緊張状態と解釈することができます。
ただし、この症状にはもうひとつ重大な原因が考えられます。
それは血糖調節の障害です。
 
糖質などの過剰摂取で血糖値が上がり過ぎると、インスリンが過剰に分泌されて、こんどは血糖値が下がりすぎます。
これが低血糖という状態です。
 
血糖値が下がり過ぎると、こんどはこれを上げようとしてアドレナリンコルチゾールなどのホルモンが分泌されます。
アドレナリンは攻撃性を高めたり、イライラ、怒りなどの交感神経の緊張状態をつくりだします。
コルチゾールはストレスや炎症を抑えてくれますが、これが長期化すると慢性疲労へとつながります。
 
血糖値が急激に上がると、一過性にセロトニンなどの幸せホルモンは出るのですが、その後インスリンの過剰分泌によって低血糖になってイライラし、また糖質を取りたくなるという悪循環にはまっていくわけです。
 
このようにみてくると、メンタルの乱れの原因である気滞を解消するためには、以下のことが必要になることがわかります。
・軽めの運動などでストレスを解消して気を流す
(低糖質を実践するための条件として筋肉をつけるという意味もあります)
・ストレスで消耗するマグネシウム 、ビタミンB群、ビタミンC、タンパク質、オメガ3系脂肪酸などを補う
・消化吸収を上げるために胃腸の状態を良くする
・糖質の過剰摂取を避ける(血糖値が急に上がらないような食事をする)
・脂質、鉄、マグネシウム などが不足しているときは、まずは食事で補う
・肝機能のためにもアルコールは控える

3.まとめ的なもの

・H3タイトル

頭にきたり、悲しんだり、不安になるなどメンタル的に問題になることは、時制で考えてみると、基本的に「過去」または「未来」の出来事だということに気がつきます。
このような負の感情が生まれているときは、「いま」を生きていない証拠です。
つまりメンタルの不安定に対しては、「いまこの瞬間」に没頭することが大切だということになります。
 
という感じで良く言われる教訓めいた言葉で締めようと思っていたら、最近読んだ平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』にこんな文章がありました。
主人公の蒔野の言葉です。
 
「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去をかえてるんです。…過去は、それくらい繊細で、感じやすいものなんじゃないですか?」
 
なかなか楽しめる大人の恋愛小説でした。
 
今回や前回あたりからこのブログを読み始めた方は、この「東洋医学×分子栄養学」シリーズが始まった下記の記事から読んでみてください(もう再開後11回目になるんですねぇ)。

では、今回はこの辺で。

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