「東洋医学×分子栄養学」から学ぶ冬の過ごし方

本日は立冬です。
この日に因んで冬の過ごし方をご紹介します。
 
以前にも冬の養生法は書きましたが、このブログは「東洋医学×分子栄養学」的な健康へのアドバイスを主眼としているので、そっち方面のことも加えてリライトしてみます。

■ 東洋医学からみた冬の過ごし方

まずは東洋医学の方から書いてみます。
約二千年前に書かれた東洋医学の代表的な古典である『素問』の第二篇「四気調神大論」にある文です。
今回は訳文のみを載せることにします。
 
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冬の3ヶ月は、万物が閉じこもったりしまい込んだりする季節です。
この時期は水が氷るし、地は凍ってさけます。
自らの陽気の働きをかき乱すようなことをしないようにしましょう。
基本的に早く眠り、遅く起き、起床・就寝は日の光を基準にしてください。
心を露わにしないように、感情は抑え気味に振る舞うのがいいでしょう。
寒さを避けて暖かくし、汗をかいて陽気を損なわないように注意すべきです。
これが冬の季節特徴である「蔵」という働きにかなった養生法です。
これに反すると腎の機能が乱れて、春になって四肢が萎える病になります。
春の「生」という季節特徴に適応できなくなるからです。
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冬は万物が静かで落ち着いている“陰”の季節
精力を消耗しないように蓄えて、ゆったりと過ごすべき時期だといえます。
また、汗をかくと陽気を損ねる(つまり体が冷える)ので気を付けましょう。
 
寝起きは「早寝遅起」が良いとされています。
つまりたっぷりと睡眠時間を取ることが大切なんですね。
 
冬と関係が深い腎という臓は「老化」にかかわる臓ですから、アンチエイジング的にも冬の過ごし方はとても重要なんです。
「冬の過ごし方で春以降の健康が左右される」とも言われています。
 

■ 分子栄養学からみた冬の過ごし方

次に分子栄養学的に考えてみた冬の過ごし方です。
冬の寒さや冷え対策について、いくつか問題点を絞って考えてみました。

1)血流を上げる

冷えの原因にはいろいろとありますが、まず血行が悪いとカラダは冷えます。
血流が悪くなる原因にはいくつか考えられますが、代表的なものは貧血です。
でも、一口に貧血といっても次のようにいろいろあります。
対策と合わせて、簡単にまとめてみました。
 
消化管で出血しているタイプ
便に血が混ざったり、便が黒くなる(タール便)などがサインです。
出血が止まらなければ貧血は決して治りませんから、栄養療法より医師の診察・治療が必要です。
 
鉄が足りないタイプ
鉄をサプリなどで補う必要がありますが、足りないのにはワケがあります。
サプリより先に胃腸の問題に対処しないといけない場合が多いです。
そういう方に向けた胃腸活セミナーやります!
 
赤血球がキチンと育たないタイプ
赤血球はいろいろな栄養素の助けで、幹細胞から赤芽球をへて正常なものへと成長(変化)します。
その過程で必要となるビタミンA、B12、D、E、葉酸、鉄などが不足していると、赤血球がキチンと育たないので血流に問題を生じて冷えます。

2)エネルギーをしっかりつくる

エネルギーが不足すればカラダを温められないので、これもやはり冷えます。
エネルギー不足の原因には、そもそも食べていない場合か、食べているのにキチンとエネルギーになっていない場合があります。
 
食べていない場合は、食べましょう!
食べられない場合には、胃や腸に問題があるかもしれません。
 
食べたものをエネルギーに変えるには、その過程でいろいろな栄養素が必要になります。
体内のエネルギーをATPといいます。
これ気みたいなものですね。
これを生み出すための回路がいろいろあって、それぞれに必要となる栄養素が違うんです。
 
いちばんシンプルで簡単にエネルギーをつくり出せる回路は解糖系といいます。
ここで必要になる栄養素は、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウム、カリウムなど。
とりあえすこれだけあれば糖質をエネルギーに変えられますが、生み出せるエネルギーはかなり少ないんです。
 
だから次のTCA回路と電子伝達系も回さないと、脂質などがエネルギーに変えられないわけです。
低糖質食でエネルギー切れを起こすのはこういう人です。
ここで必要になる栄養素は、ビタミンB1、B2、パントテン酸、ビオチン、ビタミンC、ビタミンE、α~リポ酸、CoQ10、鉄、亜鉛、銅、マンガン、セレンなど。
本当はどれが足りないのかキチンとチェックしなければならないんですけど、難しいですよね。
自分に何が足りないかを知りたい方は、東洋医学ドックにいらしてください。

3)筋肉を増やす

特に女性に冷え性が多い理由のひとつに、筋肉量の問題があります。
筋肉運動による発熱や血流量というのは、体熱を産生するのにとても大切なんです。
 
最近読んだ本である整形外科医が書いていましたが、「歩くだけでは筋肉は増えない」とのこと。
やはり、冬こそ筋トレをしましょう!
もちろん、筋肉をつけるには元になるタンパク質が必要なのはいうまでもありません。

4)冬に影響を受けるビタミン

それ以外で分子栄養学的に考えられることについて書いておきます。
 
冬は基本的に日照時間が短くなりますし、日に当たる時間も皮膚の面積(露出が夏より減るという意味)も減ります。
そこで不足しがちなのは、まずビタミンD
それから寒さで影響を受けるのはビタミンB1などです。
 
ちょっと長くなり過ぎましたが、冬の過ごし方でした。
今回はこの辺りで。
 
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