糖質のメリットとデメリットを「東洋医学×分子栄養学」的に考えてみた(その2)

■ 糖質のデメリット

前回は糖質のメリットについて整理してみましたが、今回は糖質のデメリットについてみてみましょう。
結構いろいろありますので、読みたくない方も多いかもしれません(笑)

❶血糖値の乱高下

糖質量が多い食事をしたり甘いジュースを飲んだりすると、血糖値が急上昇します。
すると血糖値を下げるためにインスリンの過剰分泌が起こります。
それによってこんどは血糖値が下がり過ぎて低血糖状態になります。
 
血糖値がだいたい70mg/dl以下になると、人のからだは血糖値を上げようとします。
また血糖値が50mg/dl未満になると、脳などの中枢神経が糖不足の状態になるといわれています。
その時にでる特有の症状を、低血糖症状というんです。
 
この低血糖には2つのパターンがあります。
ひとつは、血糖値を下げるインスリンが出過ぎる場合。
もうひとつは血糖値を保つコルチゾール(副腎から出るホルモン)が足りない場合です。
ここを掘り下げるとかなり複雑になるので、その辺りはまた別の機会に。
 
低血糖の症状としては、大きく分けると3種類です。
・副交感神経刺激症状:強い空腹感など
・交感神経刺激症状:冷や汗、不安感、頻脈、手や指のふるえ、動悸、顔面蒼白など
・中枢神経症状:頭痛、眼のかすみ、集中力の低下や眠気(生あくび)など
さらに重症になると、意識がもうろうとなり、けいれんや異常な行動などがでて、意識のない昏睡状態になります。
 
血糖値の低下は生命の危機でもあるので、血糖値を上げるためにアドレナリンやノルアドレナリンの分泌が盛んになります。
これらのホルモンは闘争ホルモンとも呼ばれます。
ですから、この血糖値の乱高下によってメンタルの不安定(イライラ、不安感)が起こります。
キレる子供についても、こういう状態にあるといわれています。

❷糖化=老化

糖を取ると糖化という現象が起こります。
糖化って、簡単にいうと焦げるってことですね。
 
詳しく説明すると、ブドウ糖(糖質)がタンパク質と結合することで変性してAGEs(終末糖化産物)という物質に変わる反応のこと。
このAGEsが皮膚のしわやたるみだけでなく、さまざまな病気の原因になるわけです。
この糖化は、酸化(錆びること)と同様に老化の原因だといわれています。
 
東洋医学的にみてみると、甘味は五行の土に属します。
これを他の五味とのバランスが崩れるほど取ると、五行的にが水を攻撃するということが起こります(専門的には土克水といいます)。
この水の行に属するのが五臓ではです。
腎は成長・発育・生殖・老化などに関わるとされる臓なので、老化が進むというふうにも考えられます。
 

❸糖には中毒性がある

糖質、特に砂糖には中毒性があるといわれています。
麻薬に匹敵する中毒性常習性があるという論文もあるようです。
そういう意味でも、糖質を控えることは結構難しいことなので、ある程度の我慢が必要になります。
 
東洋医学はバランスを重視します。
前回も少し書きましたが、五味のどれかを取り過ぎてはいけないんです。
甘味を取り過ぎれば、全体のバランスが崩れて、その結果として未病から病気へと進むわけです。

❹ビタミン・ミネラルの消耗

糖質の摂取過多は、いろいろなビタミン、ミネラルを消費して、様々な代謝を止めます
例えば鉄不足は圧倒的に閉経前の女性に多いのですが、たまに男性の鉄不足の方がいます。
こういう方達の多くは、糖質の過剰摂取によって鉄が消耗していることが原因です。
 
また東洋医学的に診ると、糖質を取りすぎることで気血水の流れが悪くなります
気の流れが悪い状態を気滞、血の場合は血瘀、水は水毒とか痰湿などとよばれます。
こういった滞りがカラダに生じることも、さまざまな体調不良に繋がります。

❺悪玉菌の増殖

糖質のデメリットとして腸内環境の悪化もあります。
実は糖質は悪玉菌の好物でもあります。
悪玉菌が増えると大腸の状態が悪化します。
 
最近いわれる腸脳相関で考えてみても、脳にも良くないですね。
東洋医学的には大腸と関係が深い肺に良くありませんし、肺と関係が深い肌にも悪いということになります。
 
この他にも、がん細胞の栄養源は基本的に糖質のみなので、がんの治療中や予防にはなるべく糖質を控える方がいいなど、糖質のデメリットは挙げるとキリがありません。
 
ただ、栄養素の不足や偏りがあると、前回でも書いたように糖質でエネルギーを得ることが最優先になってしまって、糖質を控えるとエネルギー不足になることがよくあります。
 
ですから、ご自分に合った形での食のバランスを考えながら、基本的には単純糖質(砂糖を使ったお菓子類や果物など)を控えるところから少しずつステップアップしていくべきだと思います。
 

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