鍼灸師が分子栄養学を学ぶべき理由について

今回は主に鍼灸師の方たちに向けて、分子栄養学(栄養療法)を学ぶべき理由について書いてみました。
分子栄養学には、鍼灸師が使うべきメリットがたくさん詰まったノウハウだと感じています。
鍼灸の流派などに関係なく、患者さんへの治療や食事指導にプラスすることで治療効果が上がり、根本から治すことができるようになります。

*標と本

治療における「本治」(原因に対処する治療のこと)はとても重要です。
対症療法はどうでもいいとは言わないですけれど、本治という考え方がなければ、それは鎮痛剤を飲むこととあまり変わりません。
 
あなたは「私は鍼灸で本治をやっている」と言うかもしれない。
それは素晴らしいことです。
その治療で治って、患者さんは満足して帰宅したことでしょう。
 
でも、その後のところまで考えなければいけません。
つまり治っていままでの生活に戻るということは、その病が起こった生活習慣に戻ることを意味するからです。
そしてまた、同じように具合が悪くなるはずです。
病気になる原因に対処しなければ、本治とは言えないのではないでしょうか?

*現代医学の治療

社会は変えられる』という本があります。
現役官僚の江崎禎英というひとが書いた良書です。
彼はこの本の中で現代医学と病気の関係についていろいろと分析しています。
 
もともと現代医学が得意とするのは、単一要因で外因性の疾患(いわゆる感染症)である。
現代病とされる生活習慣病に代表される慢性疾患は、複数の内因性(食事、生活、老化など)の要因による疾患なので、これは現代医学はあまり得意ではない。
などと書かれています。
 
私もその通りだと思います。
上手く治せないから対症療法がメインになっているわけですね。

*生活習慣病

生活習慣が原因の慢性疾患に対する本治は、当然、生活習慣の改善です。
そして生活習慣のメインは食です。
さらに指導の内容は、これまた当然のように個別性と細かいフォローが大切になります。
 
ひとはそれぞれカラダの状態が異なります。
だから、すべての人がこれを食べれば健康になるという食事はあり得ません。
 
食のどこに問題があって質的栄養失調に至ったのかという原因の特定と、そこへの対処が必要になるわけです。
単純に足りない栄養素を補えばいいという問題ではないんです。
足りなくなる理由を考えなければいけないということ。
 

*鍼灸治療の特徴

そこで我が鍼灸治療の特徴について少し考えてみましょう。
まずいちばん良いところは、カラダ全体を診るという視点です。
栄養素の欠乏のサインはカラダのいろいろなところに出ているので、治療しながらそれを見つけやすいわけです。
 
バランスを整えるという治療の方向性もメリットのひとつです。
もちろん、そこで使われる虚実や寒熱という概念がとても重要です。
西洋医学にも、そして分子栄養学にも、こういった概念がほとんどないのでとても大切な部分です。
 
また鍼灸が担当するのは、内科、整形外科、耳鼻科、泌尿器科、婦人科、精神科、小児科など広く各科にわたっているというのも、特徴のひとつです。
そのことでいろいろな視点が備わりますから、専門に分科しているよりも総合的に患者を診ることかできます。
 
さらに、詳細な問診が得意(であればという条件付きですけれど・・・)であるというのもとても使える特徴です。
法律的にいえば、医師以外のものは「問診」をしてはならないことになっています。
鍼灸師は限定的に医師の診療範囲の一部を許されている資格ですから、もちろん問診をしっかりすることができます。
これは、栄養的な問題点および根本原因を突き止めるためにも、とても重要な道具です。
 
以上を総合して考えると、鍼灸は栄養療法を合わせて行うことで生活習慣病の治療にさらに適した治療法になりうると言えるわけです。
ただし問題となるのは、その組み合わせ方です。
その辺りについては、また次の機会に書いてみることにしたいと思っています。
 
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