読書案内的「東洋医学×分子栄養学」その4『太らないカラダ』(ジェイソン・ファン)

分子栄養学の本ではないのですが、『太らないカラダ』という本を読みました。
コロナによるお籠りで、なんとなくお腹まわりがイヤな感じになってきたのも、読んでみようと思った理由のひとつです(笑)
 
期待以上に、なかなか興味深い内容でした。
いままで常識だと思っていたことを、最新の考え方を紹介しながら否定していくという感じで、ダイエットの理論と方法を紹介するという本でした。
いくつか気になった点をピックアップしてみます。
 

*カロリー制限という幻想

例えば、カロリー制限。
これっていまでも、体重を減らしたいと思ったら必ずまず頭に浮かんでくるほど、ほとんどの日本人に定着している考え方ですね。
飲食店などでも、最近でこそ「糖質量」が表示されているメニューがありますが、基本的にはカロリーの方がいまだに大手を振っている印象が強いです。
 
この理論で痩せようと思えば、「摂取カロリーを減らすか、消費カロリーを増やす」しかないってことになります。
基本的には【摂取カロリー>消費カロリー】の状態になると太る、と考えます。
 
でも摂取カロリーを減らすと、カラダはエネルギー切れにならないように消費カロリーを減らすようになるというんです。
 
つまり、摂取カロリーと消費カロリーは独立した関係にはないということです。
消費カロリーの代表である基礎代謝についても、常に一定ではない。
摂取カロリーやその他の要因で、人によっては50%も前後するということ。
 
常に一定でいるように恒常性が働き、人間の体重は勝手に調整されているんです。
 
そう言われると、確かにそうです。
だからリバウンドするんですね。
 
それに、どんな種類の食べ物も一律にカロリーで考えることには無理があります
何を食べるかで代謝作用が変わるという事実は感覚的にも確かな気がします。
 
そうそう、「やせないダイエットほどお手軽感を強調する」とも書かれていました(笑)
 

*体重増加の黒幕「インスリン」

肥満の原因は、体内のホルモンのバランスが崩れることによって体重の設定値が高くなりすぎることだ、とされています。
 
その体重管理に関して中心的な役割をするのは、やはりインスリン
インスリンはエネルギー代謝を調節する大切なホルモンで、脂肪の貯蔵を促進するホルモンですね。
 
このインスリンが、体重の設定値を左右する鍵。
血糖値が問題なのではなく、インスリンの分泌量が問題なのです。
要するにインスリンの分泌量が多いことが肥満の根本原因だということ。
 
もちろんほとんどの人にとってもはや常識化しているように、糖質を摂ると血糖値が上がり、膵臓からインスリンが分泌され、その結果グリコーゲンとして肝臓や筋肉に蓄えられる量以外は脂肪として貯蔵するわけで、糖質摂取を減らすことはインスリンの分泌量を減らすことにつながります。
 
本書ではインスリンの分泌量だけでなく、インスリン抵抗性(つまりインスリンの効き)も問題にしています。
 
日本人をはじめとするアジア人は膵臓があまり丈夫ではないので、インスリンが大量に出されると、効きが悪くなったり出が悪くなったりするわけです。
だからアジア人にはすごい肥満の方が少なくて、欧米人のように巨大化する前に糖尿病になってしまうわけ。
 
付け加えると、本書の著者であるジェイソン・ファンは「人間について行われた研究だけを参考にしなければならない」とも言っています。
ホントそう思いますよ!
 

*社会的肥満

本書は社会的肥満についても章を割いています。
 
肥満の背景にホルモンのアンバランスがあるとなれば、様々な社会生活的な要素がそこに影響することは当然のように想起されます。
例えばストレス太りについても説明が加えられています。
 
貧困と肥満との関係、子どもの肥満、ひいては健康格差の問題については、放置できない課題です。
私はこの問題について、以前からとても興味を持っているので、またの機会に書くつもりです。
 
一言いっておくと、これは他国の問題でも発展途上国(日本が先進国と呼べるかどうかという問題はさておき)の問題でもありません。
いま私たちが住んでいる現代日本にも厳然とある、非常に重要な問題です。
 

結局どうすればいいのか?

最後に、本書に書かれている痩せるための要点を箇条書きにまとめます。
・砂糖を避ける
・食物繊維をたくさん摂る
・タンパク質は無条件に摂っていいわけではない
・いい脂肪ならやせて健康になる
間欠的ファスティングこそが確実に痩せる方法
 
ここでいうもっとも簡単にできる間欠的ファスティングのやり方を紹介しておきましょう。
24時間ファスティングを週に2、3度行う。
1日目の夕食から次の夕食までファスティングをする。
つまり、ファスティングの日は朝食、昼食、間食を摂らずに、夕食1回のみとする。
 
私も現在試してみています。
やり方は24時間ファスティングを1日おきです(かれこれ6週間継続中)。
全然キツくありませんが、あまり体重は減りません(笑)
 

*付け加えておきたいこと

まず、日本人にはそれほど太った人はいません。
だからあまり体重を気にしすぎる必要はないんです。
ダイエット(体重を減らすという意味での)をすることより、健康的な食生活をすることの方が、より重要です。
 
そういう意味で健康を目指すのであれば、体重以外の要素、つまり慢性炎症とか毒の蓄積にキチンと対応しておく必要があると考えます。
これらを放置しておくと、「太らない」食生活をしたとしても痩せられない可能性が高いと思われるからです。
 
私個人の成果(あるいは失敗体験)はまた別の機会に。
 
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