2020/10/28

コーヒを飲むことは、分子栄養学的にみて本当に健康に悪いのか?【結論:コーヒーを飲む理由によります】

コーヒー好きにとっては、コーヒーがカラダに悪いかもしれないと思うと、とても憂鬱になりますよね。
 
僕自身もコーヒー好きなので、そのな人たちを代表して分子栄養学的にカラダへの影響についてまとめてみました。

結論から言うと、コーヒーを飲みたいと思う理由によって違います

こんにちは。
鍼灸師向けの東洋医学の教科書『東洋医学概論』を執筆した経験と、臨床分子栄養医学研究会で分子栄養学カウンセラーとして学んだ知識を合わせて、
【東洋医学×分子栄養学】なんてことを提唱している島田です。
 
「というか、お前は誰なんだ」という方、私のプロフィールはらか
 
コーヒー好きにとっては、コーヒーがカラダに悪いかもしれないと思うと、憂鬱になりますよね。そのな人たちのために、分子栄養学的にキチンとコーヒーについてまとめてみました。
 
この記事は以下のような人にオススメです!
逆に、このような人はパスしてください。

1.もしあなたが1日に3杯以上コーヒーを飲むなら、
エネルギー不足かも? 

最初の質問です。
あなたは1日に3杯以上コーヒーを飲みますか?
 
YESと答えたあなた。
もしかするとエネルギー不足かもしれません
 
その理由は、後で詳しく書きますね。

2.コーヒーの飲み方次第で、分子栄養学的にわかることがあります

もう少しあなたの状況を把握するために、次の質問をさせてください。
「あなたがコーヒーを飲む理由は何ですか?」
香りや味が好き(上の2つ)が理由で飲んでいるのなら、たぶん大丈夫です。
その人は、ただのコーヒー好きでしょう(笑)
 
でも、もしそれ以外のやる気や集中力のためだったら、もしかするとちょっと問題ありかも。
 
つまり、エネルギー不足の可能性があるんです。
では、なぜエネルギー不足だとコーヒーが飲みたくなるのでしょう?
 
その理由が「カフェイン」です。
つまり、あなたはコーヒーが好きなのではなくて、カフェインが欲しいだけかもしれません。

3.カフェインの効果と、欲しくなるメカニズム

ここで、カフェインがカラダへどんな影響をもたらすのかについて説明します。
ここからはちょっと難しい話になるので、頑張ってついてきてくださいね。
 
カフェインがカラダに与える影響には、次のようなものがあります。
中枢刺激〜中枢神経をマイルドに刺激して脳を興奮状態にします
強心・末梢血管拡張 〜心臓の負担を減らします
脳血管収縮(頭痛緩和)〜 脳の血管が収縮するタイプの頭痛には効果があります
利尿 〜トイレが近くなります
代謝亢進 〜脂肪を燃焼させたり、基礎代謝を向上させます
胃酸分泌〜胃酸分泌を亢進させます=消化吸収能力が向上=ミネラルの吸収が向上
カフェインは摂取後約30分程度で吸収されて血管内に入り、 全身にいきわたります。
結構早いんです!
 
ですから、日中に眠くなってしまっときなどに、コーヒーを飲んで仮眠をとると長く寝過ぎてしまうことがなくて良いようです。

不眠に対する影響としては、カフェインの量にもよりますが、6時間程度影響が出るという論文もあるようですので、15時以降は控えたほうがいいかもしれません。
 
それから、多くの化学物質は血液-脳関門の働きによって簡単には脳の中に入れませんが、カフェインはこの関門を 通過して脳にも入ります。
 
ということは、脳内のいろいろな物質に影響を及ぼせるということで、つまりメンタルへの影響も大きいということです。
 
また、認知症の半数以上を占めるアルツハイマー病において、コーヒーを摂取した人は発症のリスクが低下するという報告もあります。
 *Xu W et al. (2015) J Neurol Neurosurg Psychiatr doi:10.1136.
 
さらにいえば、アルツハイマー病と並ぶ神経変性疾患であるパーキンソン病のリスクが、カフェインの摂取によって低下することも報告されています。
 *Costa J et al (2010) J Alzheimers Dis 20: S221.
 
このカフェインが欲しくなるメカニズムは、だいたい次の2つのパターンです。
①低血糖によるエネルギー不足
②交感神経を優位にしたい(つまり「闘争」モードに切り替えたい)
①は、糖質を取りすぎたり、膵臓からのインスリンの分泌量が少なくなっているか、効きが悪くなっているかです。
 
②は、慢性疲労だったり、ストレスが溜まり過ぎていたりして、カフェインの助けなしには集中できなかったり、眠気を抑えられなかったりするからです。
 
ここでちょっと、コーヒーの薬膳的な効能についても触れておきましょう。
 
五性:温
五味:苦・甘・辛
帰経:心
五性、つまりカラダを温めるか冷やすかでいうと、「」。
五味は苦・甘・辛です。
 
臓腑でいうと心の働きを助けて、精神状態をアップさせます。
また、気を補う作用があるので、やる気が出ないときなどに飲むといいと思います。
 
苦味が、便秘や二日酔いに効果的です。
 参考)薬膳・漢方 食材&食べ合わせ手帖/西東

4.もしかしてこんな不調はありませんか?  それってカフェインの影響かも? 

こんな症状があれば、それはもしかするとカフェインの影響かもしれません
だとしたら、コーヒーをしばらくの間、止めてみるのもひとつの方法です。
 
最初はツライはずです。
いきなりまったく飲まないというのは無理かもしれません。
 
はじめは、少しずつ減らしていきましょう。
慣れてくれば、カラダが慣れてきて、コーヒーなしでも快適になってくるかもしれません。
 
カフェインで集中力をキープし続けていると、最後はストレスに抵抗できなくなって、副腎疲労(慢性疲労)」に陥ります。
 
いますぐできる対策としては、
・ボーンブロスなどのスープを積極的に摂る
・カフェインレスの飲み物に変えてみる
・コーヒーは1日に2杯までにする

5.カフェインはコーヒーだけに含まれているわけではありません?  

下の表のように、紅茶にも緑茶にも、そして栄養ドリンクにもカフェインは含まれているので、注意が必要です。
 
紅茶にはコーヒーの半分程度、煎茶には1/3程度ですが、玉露はもっとも多くてコーヒーの3倍弱、
なんとエナジードリンクで多いものではコーヒーの約5倍もカフェインが含まれています。
世界保健機関(WHO)が2001(平成13)年に公表した
「Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding (BookletFor Mothers)2001」
には次のように書かれています。
紅茶、ココア、コーラ飲料は、ほぼ同程度のカフェインを含み、コーヒーにはこれらの約2倍のカフェインが含まれている。
このため、カフェインの胎児への影響についてはまだ確定していないが、妊婦または授乳期の母親は、コーヒーの摂取量を一日3~4杯までにすべきである
 (参考)WHO:Healthy Eating during Pregnancy and Breastfeeding,Booklet for mothers,2001               http://www.euro.who.int/__data/assets/pdf_file/0020/120296/E73182.pdf
コーヒーは、飲み過ぎなければ、決して健康を害するモノではなく、カラダに良い効果もたくさんあるようですね。
今回の記事のまとめ
 
・コーヒーを1日に3杯以上飲む人は、エネルギー不足かも
・コーヒーを飲む理由がとても重要
・コーヒーには、眠気を覚ます、血圧や心拍数を上げる、集中力を高めるなどの効果がある
・動悸、イライラ、不安などの症状が出たら一時的にでも中止しよう
・カフェインはコーヒー以外の飲み物にも結構含まれている

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