今日は栄養素の基本的な摂り方について考えてみます。
三大栄養素のなかで、糖質の摂り方は体にとってとても大きい影響があります。
一時期、糖質制限がすごく盛り上がりましたが、本当にそれでいいのかについて分かりやすく書くつもりです(笑)
糖質は必要なのか?
「糖質は必要ない」と言い切る人がいますが、そもそも「糖質」という大雑把な分類を使って必要あるかないかを議論していること自体が間違いだと思っています。
だって糖質って、いろいろな種類がありますから。
それと、栄養素を必要とするかしないかの判定には、個人差が大きく影響するということを知っておく必要があります。
ある人の栄養は、ある人の毒になる、ということです。
納豆を食べれば全員が健康で長生きできるわけではないし、納豆で体調が悪くなる人も一定数いることを知らなければ、栄養指導などできません。
ということで横道にそれましたが、「糖質は必要なのか?」について書いていきましょう(笑)
基本的に、糖質には積極的に摂るべきものと、できるだけ控えるべきものがあります。
それについては、次の項で詳しく書きますが、必要がある人とそうでない人がいます。
例えば成長期の子どもは脂質をエネルギーに変換するために必要となるカルニチンの活性が低いので、ある程度の糖質を摂る必要があり、糖質を摂らないとエネルギー不足を起こす可能性があるので、極端な糖質制限はおススメできません。
そういういろいろな条件を考慮して決めなければなりません。
だから糖質は誰にでも必要とか、誰もが摂るべきでないとかは言えないわけです。
では、どういう摂り方がいいのか?
おススメは、糖質選択。
これって、選択的に糖質を制限するわけだけど、制限するのは血糖値を上げやすい(ということは下がりやすい)単糖類と二糖類です。
具体的にいうとショ糖(砂糖)、果糖、乳糖などを控えるわけです。
ここで参考までに過去記事をひとつ紹介しておきますね。
例えば果物は体に良さそうなイメージがあるけれど、取らない方が良い糖質に分類されます。
それから、基本的に甘い飲み物は控えた方がいいと思っています。
理由は血糖値の乱高下を起こすから。
血糖値は高くても低くてもダメなんです。
つまり、血糖値が高すぎたり低くなりすぎたりしないような糖質の摂り方が理想ということです。
そして、積極的に摂るべきものは、食物繊維。
これは腸内細菌のエサになるから。
腸内環境を良くすること(腸内細菌の多様性を確保すること)は、健康のためにすべきことのトップ5に入ると思っていますので、ここはとても大事です。
食物繊維にも水溶性と不溶性があるので、そこは気をつけて両方摂るようにしましょう!
健康になるためには、食べるものとそれを処理する腸の状態を良くすることが大事だからです。
それから、多糖類(デンプンとか穀類など)は摂っても良い糖質ですね。
栄養療法の基本は、まずカラダに悪いものを控えること。
次に摂った方が良いものや、足りない栄養素などを補うべきです。
この順序はとても大事で、悪いものを控える→足りない栄養を足す、の順番を忘れないようにしてください!
今回はこの辺で。
まだまだ暑いので、くれぐれもおカラダをお大事に!