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鍼灸師のみなさん、患者さんに食事指導していますか?

鍼灸師の皆さん、患者さんにキチンと食事指導をしていますか?
「している」という方は、ここから先は読んでいただく必要はありません。

ですがもし「あまりキチンと指導できていないなぁ」という方は、頑張ってこの先を読んでみてください(笑)必ずやメリットがあるはずです。

大前提として、このブログは鍼灸師の方に向けて書いています。
もちろん一般の方も読んでいただいて構いません。
もしかすると、一般の方でも面白いと感じていただけるかもしれません。

それでは早速始めましょう!

1.「バランスの良い食事」のバランスとは?


「バランスの良い食事をしてください」
これってとても良く耳にするフレーズですよね。

あなたも患者さんにそう言ったことがあるかもしれません。
もしかすると患者さんは、医師からそう言われたかもしれません。

ではさらにお聞きします。
バランスの良い食事とはどんな食事ですか?
3大栄養素のバランスは何対何対何でしょうか?

おそらくここで詰まってしまう方が多いんじゃないでしょうか。
でも、それでは正しい食事指導などできませんよね。

患者さんだって、そんなこと言われても戸惑うだけですね。

確かに、「東洋医学はバランスの医学」だなんて言われたりもしますけれど、皆さんその場合のバランスの意味はわかって治療しているはずです。

ですが、食事に関しては「バランス」の一言で片付けられることが多いみたいです。
臨床の現場では、それでは困るんです!

私もずっとそう思っていましたが、なかなか解決策が見つかりませんでした。

少し長くなるかもしれませんけど、このブログを最後まで読んでいただければ、その答えをお教えします!

解決策は3つあります。
お楽しみに!

2.日本の鍼灸師は薬が使えない!


ちょっと話がそれますが、ご存知のように日本の鍼灸師という資格(正確には「はり師」と「きゅう師」)は世界的に見るとちょっと変わった資格ですね。

鍼と灸が分かれていることもそうですが、東洋医学のお医者さんとして鍼灸のみというところが変わっているんでした。

ふつうは、鍼灸と湯液(漢方薬による治療)がセットになっています。
これは本家の中国でそうなっているから当たり前ですね。

なんといっても東洋医学のメインは湯液と鍼灸ですから。
お隣の韓国でも、アメリカの中でもとても東洋医学が盛んなカリフォルニア州でも、そうです。

江戸時代まではそんなことはなかったんですけど、明治になって日本政府が西洋医学をメインにすえたところからおかしくなっちゃったみたいです。

良く考えてみると、どの時代のどの国でも、基本的に医学というのは薬を使うのがメインです。
その薬を使う部分が外れちゃった医学というのは、確かにいろいろな意味で大変です

しかしそのせいで、日本の鍼灸は進歩したといってもいいかもしれません。
世界の中でみても、鍼灸の技術レベルはとても高いです。
しかも痛くない(笑)

ただ、なんといっても薬がないのは痛いです。
薬には副作用が必ずあるものだから、使いたくないという方には好都合かもしれませんが…。

その穴を埋めて余りあるのが、実は「分子栄養学」だと思っています。

ほんとにそんな効果があるの?
そう疑っている方も多いと思いますので、次はその辺りについて少し書いていきましょう。

3.分子栄養学ってどんな考え方をするの?


分子栄養学がどんな学問かは、いままでブログに色々と書いてきたので、詳しくはそちらをお読みください。

健康に関して本当に大切なことは何かを考えてみました。
なぜ「東洋医学×分子栄養学」なのか?

ひとことで言うと、栄養を使って分子レベルの根本原因を解決することで症状や病気を治す考え方です。
始まってから、まだわずか50年程度しかたっていません。

生化学の考え方を利用して、栄養の過不足がカラダの症状にどう影響しているかを見極めます。
そして補酵素などとして代謝に使われる栄養を最適量摂ることで、分子の状態を改善します。
すると、自然治癒力が高まって症状が改善するというわけです。

最初の頃は、精神疾患に対して多く使われていたようです。
エイブラハム・ホッファーというカナダの精神科医は、6000人もの統合失調患者を主にビタミンCとナイアシン(ビタミンB3)で社会復帰させました

すごいと思いませんか?
薬には副作用がつきものですけど、栄養だけですよ!
それで統合失調(昔の精神分裂病です)が治って社会復帰までできてしまう。

そんなことができちゃうのが分子栄養学なんです。
そうです、鍼灸師が持っていない薬物療法の代わりに、基本的に副作用のない栄養を使えるということなんです。

でも、栄養だけで本当に病気を治せるような効果が出せるんだろうか?
そう思うのは当然です!

次に、そのその疑問についてお応えしていきましょう。

4.サプリメントは効率化の道具


例えばビタミンC(アスコルビン酸)。
これってヒトはカラダのなかでつくれないから「ビタミン」なんですね。

ところがヤギは体内でビタミンCをつくれます。
体重60kgのヒトに換算すると1日に13gほどつくれるそうです。
だからヤギにとってはアスコルビン酸はビタミンではないんです。

ところで、ヤギは病気になると体内でつくるビタミンCの量を増やします。
なんと、1日に100gもつくってしまうんです。

つまり、病気になるとビタミンCの必要量が増えるということですね。

これを利用すると、カゼが治せます。
引きはじめの「ゾクっ」としたときに、いっきにビタミンCを摂るんです。
とても効果があるので、ぜひ試してみてください!

摂る量ですが、1000mgを1時間に1錠ずつ摂ります
症状が抜けるまで続けてみてください。

大抵は半日かからずにカゼなどどこかに吹き飛んでしまいます(笑)
ちなみにビタミンCは大量に摂るとお腹が少し緩くなることがありますが、それ以外の副作用はありません。

ビタミンC1000mgに含まれるアスコルビン酸の量は、レモン50個分に相当します。
サプリが嫌いだからといって、レモンで摂るのはちょっとキツイ量ですね。

そうです、サプリメントというのは、効率化の道具として使うととても便利なものなんです。
どうでしょうか?

栄養って摂る量によって効果がまったく違ってくるというのが、とても面白いですね。
分子栄養学の栄養の使い方の一例でした。

5.なぜ食事や栄養の指導が必要なのか?


鍼灸の治療をして、腰痛、肩こり、膝の痛みなどを取るのは、とても良いことです。
患者さんも楽になるので、喜ばれます。

ですがここで、ちょっと考えてみてください。
その患者さんは、どうして腰が痛くなったのでしょうか?

ずっと机に座って1日中仕事をしているのが原因かもしれません。
食事で筋肉や骨のもとになるタンパク質をあまり摂っていないのかもしれません。
胃が弱くて胃酸の出が悪く、タンパク質を吸収できていないのかもしれません。

でもちょっと鍼灸治療をして痛みが取れてしまえば、それで終わりですね。
皆さん鍼灸師の先生が食事の指導をしなければ、元の生活に戻っていって、再度また腰を痛めて来院することになるでしょう。

それは患者さんにとって幸せなことでしょうか?
腰を治した鍼灸治療は、根本的な原因解決になっているでしょうか?

そう考えると、キチンと根拠をもって食事や栄養の指導ができるようになる必要があると思いませんか?
私が皆さんにお伝えしたいのは、そういうことです。

整形外科疾患に関して参考になる読書案内がありますので、興味のある方はどうぞ。

読書案内的「東洋医学×分子栄養学」その1:『骨と筋肉が若返る食べ方』(大友通明)

さあ、それではそろそろ最初にお約束した3つの解決策をお伝えしましょう。

6.3つの解決策


キチンとした根拠を持って食事や栄養の指導ができるようになるための3つの解決策についてです。

まず1つ目は、患者さんの栄養状態を血液検査、身体診察、問診などから把握することです。

皮膚や爪、毛髪、筋肉、さらには舌診、脈診など、鍼灸臨床には栄養学的な「質的栄養失調」を判断する材料が豊富にそろっています。

次に2つ目は、分子栄養学の考え方を使って、その栄養状態のバランスの崩れを生んだ根本原因を考えることです。

キチンと情報がそろうと、根本原因がどこになるのかが理解できるようになります。

そして最後の3つ目は、原因に対処するための食事内容、食事方法、サプリメントなどを指導することです。

胃酸の出が悪い方には、胃酸の出を良くする食べ方や食材を指導することが基本ですね。
必要に応じて、効率化の道具としてサプリメントについても適切にアドバイスすることができます。

これだけでは想像がつかないと思いますので、少し具体例を挙げてみましょう。

なぜか膝下などに青タンがたくさんある患者さんを見かけることがあると思います。
東洋医学で考えると「血瘀」なんて弁証名が浮かんできますね。

あれって栄養学的にみると、血管のコラーゲンが足りない可能性があるんです。
コラーゲンが足りないと血管壁が脆くなって、軽くぶつけただけで内出血を起こすようになります。

ところでコラーゲン、何からできているかご存知ですか?
タンパク質と鉄とビタミンCです。

つまり、そのうちのどれかが足りていないということ。

タンパク質が足りない場合から見ていきましょう。
まずは、食事をチェックします。

植物性に比べて動物性のタンパク質は吸収率が高いので、動物性のタンパク質である肉、魚、卵などをしっかり摂っているかを問診で尋ねましょう。
できれば1週間分くらいの食事記録をつけてもらうといいですね。

高齢の方などで、ほとんど摂っていない方が結構います。
そういう方には、摂ってもらうようにアドバイスしてください。

動物性タンパク質を摂る目安は、毎食「手のひら」分くらいです。
肉でも魚でも、本人の手のひらくらいの大きさの動物性タンパク質を毎食摂るようにしましょう。
意外に量が多いですよ(笑)

そこそこ食べてるという方は、吸収できていないか、その他の鉄やビタミンCが足りない可能性を考えます。
上にも書きましたが、タンパク質は胃酸がないと吸収されにくいです。

胃については下のブログ記事に書いていあるので参考にしてください。

「東洋医学×分子栄養学」から見た、健康にとって本当に大切な胃についての基本 その1

胃酸の出を悪くする原因にもいくつか考えられることがあります

・胃薬を服用している
・ピロリ菌がいる
・ストレスを抱えている
・胃を切除している

などです。
問診で確かめてみましょう。

ちなみに未消化のタンパク質が腸に行くと、悪玉菌が好物なので便が臭くなります。
焼き肉などを食べた翌日の便が臭い原因は、こんな理由かもしれませんね。

タンパク質が足りていたら、あとは鉄かビタミンCです。

鉄は貧血の症状がないかどうかを確かめるとわかります。
眼瞼結膜や爪の色、爪の形にも注意が必要です。

特に効き手の親指の爪をよく見てみましょう!
この爪がフラットになっていたら、鉄欠乏かもしれません。
タンパク質が足りなければ、爪は薄く脆くなります。

結構、こういう爪の方は多いですよ。
大体は女性です。

もちろん東洋医学でいう「血虚」と重なる部分は多いですね。
鉄欠乏の方では、なぜか氷をガリガリ食べるのが好きな異食症もよく見かけます。

最後はビタミンCです。
欠乏症は覚えていますか?

そう、壊血病ですね。
これってまさに血管が脆くなる病気です。

あの大航海時代に、船乗りたちが新鮮な野菜を食べられない長い航海でかかった病気です。
始めは歯茎から出血し、最後は全身の血管から出血して死に至る恐ろしい病気です。

野菜や果物を普通に摂っていれば、壊血病になるほどビタミンCが足りなくなることはありません。
これも食事でチェックできますね。

こんな具合に論理的に考えてチェックしていきます。
まだまだ言いたいことはたくさんあるのですが、ちょっと長くなり過ぎました(笑)

以上が具体的な内容になります。

鍼灸師に分子栄養学が必要な理由を分かっていただけたでしょうか?
何か質問などがある方は、遠慮なく協会宛にメールでお尋ねください。

分子栄養学に興味を持って勉強したくなった方は、まずこちらのブログで紹介している本などを読んでみてください。

分子栄養学を独学する本ならこの13冊がオススメ
最新版!分子栄養学を独学するならこの12冊が超オススメ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは今回はこの辺で。

*お知らせ


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