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鍼灸の臨床と分子栄養学が相性がいい理由

いつも読んでいただいている皆さん、 本年もよろしくお願いします。

このところ妊活の話が続いていましたが、今回は鍼灸師のみなさんに向けての内容になります。

以前、「鍼灸師のみなさん、患者さんに食事指導していますか?」(結構長いです 笑)という記事を書きました。
そこでは、キチンとした根拠を持って食事や栄養の指導ができるようになるための3つの解決策について書きました。

鍼灸師が栄養療法の知識をしっかり身につけることは、とても意義深いことです。
そうなれば、まさに鬼に金棒(笑)

以下、鍼灸の臨床と分子栄養学が相性がいい理由について書いていきます。

1.分子栄養学はカウンセリングに時間がかかる

分子栄養学では血液データから足りない栄養素を予測したりするのですが、このこと自体はそれほど難しいわけではありません。

基本的な知識を身につけ、データの基準値(これは一般的な血液検査の標準値とはかなり違うんですが…)を覚えれば、どんな栄養素が足りていないかの推測はできます。

ただし、足りない栄養素をサプリで摂れば症状が改善するかというと、そう単純ではありません。

そうです!

なぜその栄養素が不足したかという根本的な原因を突き止め、そこを改善しないと、これはいわゆる標治でしかないわけです。

そして、本当の原因を突き止めるには、しっかりとした問診力が必要となります。

例えば、朝起きたときから首や肩がひどく凝っているという方が結構います。

でもよく考えると、朝起きたときには頸肩がもっともほぐれているべきですよね。
だって、寝てる間にカラダは修復されるはずで、起きたばっかりなんですから。

これって、睡眠の質が悪いことが原因の可能性があります。
そして、睡眠の質を落としている原因は、もしかすると低血糖かもしれません。

実際、細身でエネルギー切れを起こしやすく、慢性疲労っぽい女性に多い「夜間低血糖」による場合がとても多いんです。

低血糖を起こすから、血糖値を上げようとしてアドレナリンが分泌され、その結果として交感神経が優位になるので、ゆっくり寝ていられないわけです。

ある意味、寝ているのではなくて、気絶していると言っても言い過ぎではないでしょう。

そうすると、悪夢を見やすいですし、寝汗もかきます。
交感神経が緊張するので、食いしばりや歯軋りをしやすくなりますし、首や肩に力が入ってガチガチになるわけです。
寝違いなども、これが原因の場合があります。

これを見つけるには、問診で夕方などに低血糖の症状がないかを問診していきます。
寝て起きたときの頸肩の状態や、寝汗・歯軋り・夢の内容なども細かく聞く必要があります。

こんなふうに、上で紹介したブログ記事のなかで書いたように、キチンとした根拠を持って食事や栄養の指導ができるようになることを実践しようとすると、 かなりシッカリした問診が必要になります。

2.鍼灸師は基本的に患者と接する時間が結構長い

私も関わった『鍼灸臨床における医療面接』で学生時代に医療面接を学んだ方も多いと思いますが、問診力って鍼灸師にとってかなり大事です!

そして、いまや問診の精度が高い鍼灸師がたくさんいるはずです。

ここがポイント!

分子栄養学を実践するには、問診の力がとにかくとても必要なんです。
そのためにも、鍼灸師がやるべきです。

また、よく知られていないかもしれませんが、一般の方が医療的な問診をするのは医師法に違反します。実際の判例もあるんです。

鍼灸師が分子栄養学を学べば、その問診力で患者さんの栄養状態の根本原因までたどり着ける可能性が高いと考えています。

もちろん、鍼灸臨床では患者さんと接する時間が標準医療に比べて非常に長いこともメリットのひとつになります。

その患者さんとの関係性が栄養学的な分析にもとても役立ちます

例えば、患者さんの性格やメンタルの傾向。
鍼灸師の皆さんなら、よく理解できている方が多いと思います。

そういうメンタルの状態などが、栄養の過不足で変化することまで最近では分かってきています。
やっぱり、鍼灸と相性が良さそうでしょう?

『改訂版 鍼灸臨床における医療面接』

3.東洋医学には未病という考え方がある

皆さんご存知の「未病」。

鍼灸で「未病を治す」を実践するのは、とても大変なことですね。
そこに食事や栄養の考え方を使うと、とてもハードルが下がると思います。

だいたい、本治だって食事なしにはできないんじゃないでしょうか

もちろん鍼灸治療としての本治はあると思います。
どの臓が病の根本なのかを見極めて対処することは、とても大事です。

でも、その患者さんの食事がメチャクチャだったら、またすぐに体調を崩して治療に来てしまいますよね。

日本の鍼灸師は、東洋医学のお医者さんとしては湯液を使えないというハンデキャップを背負っています。
どの医学においても、基本的には薬を使うのが当たり前ですからね。

だからこその切診の繊細さだったり、詳細な病態の把握だったり、ツボの反応の見究めの徹底だったりするのだとは思います。

もちろん東洋医学には薬膳という食に対する考え方があるわけですけど、この分子栄養学は湯液に匹敵する効果を出しうるノウハウです。

私が実際に使ってみて、そう思うんです。

4.さあ、鍼灸師のみなさん分子栄養学を学びましょう!

東洋医学の全体のバランスを整える視点と、根本原因に対処する本治という考え方は、分子栄養学と通じるものがあるように感じています。

ただし、不足している栄養をガンガン摂ればいいという考え方の分子栄養学の流派などもありますし、高級なサプリを患者さんに買ってもらうことが前提になっているような先生もいらっしゃるので、よく内容を確かめて学ぶべきです。

分子栄養学をやっていると、血液データがどうで、どの栄養素を1日何mg摂った方がいいなどと、ミクロの視点(リダクショニズム)にとらわれがちになるのですが、そこで東洋医学の全体を見るマクロの視点が必要になるんです。

その患者さんの状態の改善にキチンと目を向けるためにも、全体を見る視点(ホーリズム)が重要です。
それは、東洋医学がもっとも得意とすることですね。

さあ、鍼灸師のみなさん、分子栄養学を学んで臨床に取り入れましょう!
まずは、私の選んだ「分子栄養学を独学する本ならこの13冊がオススメ」を参考にしてみてください。

それではまた。

追伸)
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