サラダは本当にカラダに良いのか?

東洋医学×分子栄養学

いつも読んでいただいてありがとうございます。

「健康のために何を食べるべきか?」って考えたときに、真っ先に出てくるのが「野菜」っていう人、かなり多いですよね。

でも本当にそうですか? というのが今回のネタです。
ちゃんと健康になりたい人は、最後までキッチリ読んでくださいね(笑)

確かにメリットはたくさんある野菜

確かに野菜には栄養がいろいろと含まれています。

まずビタミンが豊富です。
ヒトが摂取するビタミンCの40%は野菜から摂っているとされています。

それからミネラルも豊富です。
野菜に含まれるミネラルで代表的なものは、カリウム、カルシウム、鉄などですね。

食物繊維(不溶性も水溶性もどちらも)も摂れます。
食物繊維のうち36%は野菜から、21%は穀類から摂っているんです。

あとはポリフェノールとかフラボノイド

ポリフェノールは抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立つとされています。

フラボノイドはその一種。

代表的なのがお茶に含まれ血中コレステロールや血圧を下げると効果があるカテキン

ブドウの皮やブルーベリーなど赤紫色をした植物に多く含まれる色素成分のアントシアニンは、肝機能を助け、疲れ目の解消などにも効果的とされています。

お茶や赤ワイン、柿、バナナなどに含まれる渋み成分のタンニンは、殺菌効果がありますし、大豆に含まれるイソフラボンも女性ホルモンのエストロゲンと同様の働きをします。

ただし、野菜だけ食べていても健康になれません。

動物性食品を一切摂らないと、不足しがちになってしまう栄養もいろいろとあるんです。
それが、たんぱく質、ビタミンB12、ビタミンD、カルシウム、オメガ3脂肪酸、鉄、亜鉛などです。

これらが不足すると様々な問題が起こります。

タンパク質はカラダをつくる元ですから、筋肉も骨も、髪の毛や爪、お肌の状態にまで影響しちゃいます。

ビタミンB12が足りなければ貧血になって手足の先が冷えますし、ビタミンDが足りないと骨が弱くなったり病気になりやすかったりします、うつにもなります。

カルシウムの不足で骨が弱くなるし、オメガ3脂肪酸が足りないと炎症を起こしやすかったり脳の働きが悪くなったりしますし、鉄が不足すれば貧血やエネルギー不足、亜鉛が不足すれば細胞の増殖ができなくなるので、お肌の調子も悪くなります。

怖いですね。

どんな野菜を摂るかで栄養価はまったく違う

まずは、水煮野菜の問題点を挙げていきたいと思います。

「なんで水煮野菜?」と思うかもしれませんが、皆さん結構これを食べているんですよ。
あらゆる外食・弁当などに使われていると考えていいでしょう。

コンビニ弁当も、ファミレスでも、居酒屋チェーンでも、いやいやチェーン店じゃない飲食店でもかなり使われています。

基本的に野菜を直接購入して調理していない場合は、ほとんどがこれです。
だって手軽だし、調理の手間も省けるし、ネットで注文すれば翌朝には届きますから…。

当たり前ですけど、野菜は植物です。
野菜には細胞壁という壁があり、その中にビタミンやミネラルなどの栄養素が閉じ込められているんです。

ビタミンやミネラルなどの栄養素は、大きく分けて水溶性と脂溶性の2種類がありますが、野菜に含まれている栄養にはこの水溶性のビタミンやミネラルも多く、野菜を水で洗い流したり、水につけると野菜の中から水溶性のビタミンやミネラルが溶け出してしまうんです。

また、この細胞壁は加熱によって破壊されやすく、細胞壁が破壊されると野菜の中の栄養が漏れ出してしまいます。

つまり、水煮などの加工によって加熱されると、煮汁の中にビタミンやミネラルが溶け出してしまい、野菜そのものには栄養素がなくなってしまいます。

冷凍野菜や水煮野菜は、すでにビタミンやミネラルなどの栄養素を煮汁に捨てた野菜がパックづめされているということになります。

言ってみれば、水煮野菜は野菜の形をしたゴミかもしれないということ。

野菜はどうやって食べるのがいいのか?

冷凍野菜や水煮野菜を使うよりも、生野菜から調理をしたほうが格段に栄養価は高くなるんです。

ですが、生野菜をそのまま食べても、吸収しにくい栄養もあることも事実です。
上にも書いたように、野菜の栄養は細胞壁に守られていて、咀嚼や消化液の消化を受けづらくなっていて、消化されづらいということは、吸収されづらいということですね。

栄養素は吸収されないと意味がないので、なんとか吸収しやすい状態にする必要がありますが、吸収しやすい状態にするにはスープにすることがオススメです。

野菜は水につけたり、加熱調理することで細胞壁が壊れて中から栄養が抜け落ちていくという特徴がありました。

水煮野菜や冷凍野菜は煮汁を捨てているから問題でしたが、逆にいえば、煮汁まで飲めば最も効率よく栄養を吸収できるということになります。

ビタミンやミネラルには、老化やガンの原因になる活性酸素を取り除く「抗酸化作用」がありますが、野菜スープにすると生野菜をそのまま食べる時の10倍〜100倍の作用が見込めることが分かっています。

同じ食材を使っても、100倍も効果が違うなんてすごいですよね。

スープだけでなく、お鍋やお味噌汁などでも煮汁まで飲めば同様の効果があるわけです。

もちろん生野菜をそのまま食べるメリットもありますが、1日1品野菜入りのスープや味噌汁を飲むようにしましょう!

まとめ

今回は、野菜は取り方次第でまったく栄養ないものになるということを知っておいて欲しかったので書きました。

水煮野菜や冷凍野菜を使っている外食や弁当の野菜には、栄養を期待しないことです。

牛丼屋に入ったら、健康のためにと思って野菜サラダをつけるのではなく、納豆や卵のトッピングの方がはるかに栄養は摂れるはずです。

自宅では、できればスープや味噌汁、お鍋などにして、汁まで飲むのが効率的な野菜の栄養の摂り方です。

是非とも日々の食生活に取り入れてみてください。
今回はこの辺で。

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